再燃する”UFOリバース・エンジニアリング”疑惑… 新型ステルスドローン「ヴェクティス」ロッキード・マーティンが公開

アメリカの首都ワシントンD.C.で今、新型無人戦闘機の発表をきっかけに「政府はUFO技術を隠し持っているのではないか」という疑惑がSNS上で渦巻いている。
世界最大級の防衛・航空宇宙企業ロッキード・マーティンは2026年9月14日、極秘部門「スカンクワークス」が開発した無人戦闘ドローン「ヴェクティス」を公開した。
発表の2日前、同社は不気味なシルエット映像とともに「次のレベルが解禁された」という謎めいたメッセージをSNSに投稿しており、これが憶測合戦の火種となった。ヴェクティスは本当に、墜落したUFOの残骸をリバース・エンジニアリングして生まれた機体なのだろうか。
Next level unlocked. 🦨🔓
More to come… pic.twitter.com/BAR8XEmtDb— Lockheed Martin (@LockheedMartin) September 12, 2026
ステルス無人機「ヴェクティス」の正体と驚異のスペック
ヴェクティスは有人戦闘機と編隊を組んで飛行する無人戦闘ドローンで、空対空戦闘や地上目標への爆撃、偵察任務までこなすという。垂直尾翼を持たない全翼機(フライングウイング)形状に加え、エンジンの空気取り入れ口を機体上部に隠し、レーダー探知を困難にしている。
全長は約10.4メートル(34フィート)で無人偵察機「MQ-9リーパー」とほぼ同じ、翼幅は約11.6メートル(38フィート)でF-35に近い。突出した尾翼やフラップがない分空気抵抗が少なく、武装は内部格納のまま大きなペイロードを運べるという。
ロッキード・マーティンは2027年までに5機を製造し、初のプロトタイプも同年末までに軍へ引き渡す計画だ。
We said Lockheed Martin Vectis™ was kind of a big deal. We meant it. 🦨
— Lockheed Martin (@LockheedMartin) September 14, 2026
The Vectis™ full-scale model just made its #AFANational debut and let’s just say, photos don’t quite do it justice. pic.twitter.com/Q30JspYLqg
SNSで噴出した「UFOリバース・エンジニアリング」疑惑と政府の公式見解
発表直後からSNS上では、防衛大手が墜落UFOの部品で開発した別の機体を隠しているとの声や、70年隠されてきたとされる反重力機の公開を求める投稿が根拠なく広がった。デザインを「いかにも異星人的だ」と評する声もあった。
一方、国防総省とホワイトハウスは元CIA科学者や軍関係者の証言にもかかわらず、UFOの物的証拠は回収されていないとの立場を崩していない。ロッキード・マーティンも2023年、UAP(未確認異常現象)への言及は米政府の役割だとして避けてきた。
死の間際に語られた「異星人証言」と新たな冷戦説
この疑惑の背景には、ロッキード・マーティンとテキサス・インスツルメンツの元技術者、故ボイド・ブッシュマン氏の存在がある。2014年8月17日に78歳で死去する直前、航空宇宙エンジニア、マーク・Q・パターソン氏の取材に応じ、エリア51で異星人とともに宇宙船をリバース・エンジニアリングしていたと主張した人物だ。
身長約152〜163センチメートル(5フィート〜5フィート4インチ)ほどの人物の写真を示し、実在の異星生命体だと訴えたほか、エリア51にはUFOも保管されていると語ったとされる。ただしこの主張は今日まで一切検証されておらず、懐疑派は写真を市販の人形だと指摘している。

ドキュメンタリー監督ダン・ファラー氏によれば、ルビオ国務長官や元国家情報長官ジェームズ・クラッパー氏ら当局者は、回収した地球外技術の再現をめぐり米国が新たな冷戦状態にあると考えているという。
内部告発者デイビッド・グラッシュ氏や元CIA科学者ハル・プートフ博士も、1940年代から少なくとも10機の機体を政府が秘密裏に管理してきたと主張しており、近年はアジアの秘密基地「中国版エリア51」で新型ドローンが衛星画像に捉えられたと伝えられている。
ヴェクティスの正体は、通常の航空技術が生んだ最先端兵器にすぎないのかもしれない。それでも新型機が発表されるたびに「UFOリバース・エンジニアリング」説が噴き出すのは、政府への根強い不信感の裏返りだ。ブッシュマン氏が握りしめていた写真の真偽を確かめる術はないが、あの中に写っていたのがただの人形ではなかったのでは?と想像したくなる読者も、きっと少なくないはずだ。
参考:Daily Mail、ほか
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