「むしろ宇宙人であってほしい」—— 調査報道記者が本気で恐れる、UFOよりも厄介な”地上の可能性”

アメリカの核兵器関連施設や軍事基地の上空を、物理法則を無視したとしか思えない動きで飛び回る物体がいる——。
ペンタゴンが大量に機密解除した文書群には、そうした「説明のつかない飛行物体」の報告が次々と記されていた。
ところが、UFOファンが期待する「宇宙からの訪問者」という答えに、ある調査報道記者が真っ向から冷や水を浴びせている。彼が本気で恐れているのは、もっと地上的で、もっと厄介な可能性だ。
重力の965倍で急旋回、1950年には沖縄沖の海中から浮上
公開された文書には、数十年前の目撃報告が具体的な数値つきで残されている。
とりわけ目を引くのが1953年の報告だ。そこに記録された物体は、飛行中に突然の急旋回を見せ、その際の加速度は最大で重力の965倍に達したとされる。
現代の戦闘機パイロットが耐えられるのは、耐Gスーツを着用しても9G前後が限界と言われている。965Gという数字は、搭乗者どころか機体そのものが原形をとどめられるレベルではない。少なくとも、既知の航空力学の枠内では説明がつかない記録だ。
さらに1950年の報告には、沖縄沖の海面から物体がそのまま上昇していったという目撃が含まれている。水中から大気中へと媒質をまたいで移動する、いわゆる「トランスメディウム」現象だ。
これらは米空軍のUFO調査計画「プロジェクト・ブルーブック」時代の歴史的資料を中心とするものだが、記録された現象の異常さは70年以上経った今も色あせていない。
「むしろ宇宙人であってほしい」専門家が恐れる中国・ロシア製ドローン説
この文書群に反応したのが、UAP問題を長年追い続けてきた調査報道記者のロス・コールサート氏だ。
コールサート氏はニュース番組の取材に対し、記録された物体の一部は間違いなく外国の敵対勢力の技術だとの見方を示した。つまり、中国かロシアが開発した未知の機体ではないかというのだ。
懸念は具体的だ。推進装置らしきものが一切見えないのに揚力を得て飛び、水中と空中を自在に行き来し、しかもレーダーに捉えられにくいステルス性まで備えている。そんなドローン技術を他国がすでに実用化しているとすれば、それは恐ろしい事態だという趣旨を語っている。
そして、もしこれが外国の敵対勢力によるものなら、西側はすでに決定的な後れを取っていることになると指摘。率直に言って中国やロシアの兵器であるほうがはるかに悪いニュースであり、むしろ宇宙人であってほしいとさえ思う、という趣旨の言葉を残している。
UFO研究では通常、宇宙起源説こそが最もセンセーショナルな結論として扱われる。その構図がここでは逆転している。地球外の何かよりも、地球上のどこかの国のほうが怖いというわけだ。
75年の沈黙と「消えた文書」、開示はどこまで進むのか
もうひとつ、この件には不穏な要素がある。資料が出てくるペースと、出てこない資料の存在だ。
コールサート氏は、大統領が関連資料の公開を進めていること自体は評価すべきだとしながらも、アメリカ本土の機密性の高い軍事施設や核兵器関連施設の上空に異常な物体が現れていたという事実が明らかになるまでに、四半世紀を3つ重ねる年月がかかったことは異常だと批判している。
同氏によれば、これは国家安全保障上の問題であると同時に航空安全上の問題でもあり、75年近くも伏せられてよい話ではない。公文書庫には、まだ表に出ていない資料が相当量眠っているはずだとも見ている。
これに同調したのが、ペンタゴンでUAP調査に関わっていた元当局者のルイス・エリゾンド氏だ。同氏は政府側の釈明を情けないものだと切り捨てた上で、自身の在職中には確かに存在していた重要な軍関連文書が、なぜか現在は消えてしまっていると証言している。
小出しにされる開示。そして、開示以前に失われた記録。専門家たちが警戒しているのは、この二重構造が、より大きな安全保障上の問題を覆い隠しているのではないかという点だ。
965Gで空を切り裂いた何かの正体は、結局のところ地球上のどこかの国が作った未知の航空機なのかもしれない。それでも、重力の965倍という数字と、沖縄の海から浮かび上がったという記録を並べて眺めていると、あれが本当に人間の手による産物なのかと疑いたくなる。答えを知る者は、まだ表舞台に現れていない。
参考:Daily Star、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「むしろ宇宙人であってほしい」—— 調査報道記者が本気で恐れる、UFOよりも厄介な”地上の可能性”のページです。UFO、UAP、UFOファイルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで