「車ほどの大きさ」の発光体が自宅上空に出現、ブラジルの小さな町を騒然とさせた謎のUFO

仕事帰りに自宅へ戻った男性の目に飛び込んできたのは、屋根の真上で静かに輝く正体不明の物体だった。
現地メディアの報道によれば、この出来事はブラジル南部パラナ州の小さな町、マリルスで9月14日の夜に起きたという。男性がとっさにスマートフォンで撮影した映像には、「車ほどの大きさ」だったと形容される発光体が写り込んでおり、地元では大きな話題となっている。
帰宅直後に遭遇した「車サイズ」の発光体
男性の証言によれば、仕事を終えて自宅に帰り着いたところ、家の真上に見慣れない発光体が浮かんでいることに気づいたという。驚いた男性はすぐにスマートフォンを取り出し、その様子を撮影した。
映像に写る物体について男性は「車と同じくらいの大きさ」だったと振り返り、この出来事が「多くの人々に驚きを与えた」とも語っている。同じ時間帯に町の各所で似たような発光体を目にしたという住民が他にも複数いたようだ。
マリルスは2020年の国勢調査で人口およそ1万人と記録されている、パラナ州に属する小さな自治体である。ふだん大きな出来事が話題になることの少ない町だけに、今回の騒動は瞬く間に町中へ広がったとみられる。
「宇宙船」か「ドローン」か、それとも「終わりの時」か
男性によると、月曜夜の目撃以来、この発光体は町いちばんの話題になっているという。住民の間では様々な憶測が飛び交い、地球外からの飛来物ではないかと考える者もいれば、単なるドローンだったのではないかと冷静に見る向きもあったようだ。
さらに男性の話では、一部の住民はこの出来事を不穏な予兆と捉え、「終わりの時」の到来を告げるものではないかと口にしていたともいう。幸いにも、そうした事態には至らなかったようだが、正体不明の光が人々の想像力をかき立てたことは間違いなさそうだ。
知る人ぞ知る”UFO多発国”ブラジルの下地
今回の一件が興味深いのは、ブラジルが南米の中でも指折りのUFO目撃報告が多い国として知られている点だ。
中でも有名なのが1986年5月19日、サンパウロ州やリオデジャネイロ州など複数の州にまたがってレーダーが謎の光点を捉え、空軍のF-5E戦闘機やミラージュ迎撃機など計7機が緊急発進する事態に発展した、通称「ブラジルUFOの夜」だ。当時は民間航空会社のパイロットまでもが赤い光を目撃したと証言し、21件ものレーダー接触記録が残されたことで、今なお同国のUFO史を語る上で欠かせない事例として知られている。
マリルスでの今回の目撃が、こうした過去の大規模事案と直接関係するものかどうかは分からない。それでも、UFO目撃の”下地”がある土地で新たな怪光が現れたことは、地元の人々の好奇心をいっそう刺激したようだ。
現時点で、目撃された発光体の正体を裏付ける公式な調査結果や発表は見当たらない。ドローンの見間違いという合理的な説明が最も可能性が高いのだろうが、それでも夜空にぽっかり浮かんだ「車サイズの光」を目の当たりにした住民たちの興奮は、簡単には冷めそうにない。小さな町の夜空に浮かんだ謎の光の正体は、今日もどこかで語り継がれているのかもしれない。
参考:Coast to Coast AM、ほか
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