「ペニスが盗まれた!」謎すぎるパニック勃発、暴徒化した村人が無実の教師を惨殺する異常事態=タンザニア

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「私のペニスが盗まれた!」

 もし街角で突然こんなことを叫ぶ男がいたら、日本では間違いなく病院か警察(あるいは両方)へ連行されるだろう。しかし、東アフリカのタンザニアでは現在、この「ペニス泥棒」の訴えが深刻な社会問題へと発展し、政府が公式に警告を出すほどの異常事態となっている。

 しかも恐ろしいことに、逮捕されているのは「盗んだ側」ではなく「盗まれたと主張する側」なのだ。

 オカルト的な呪術信仰と経済不安が入り交じり、暴徒と化した群衆が無実の人々を襲うという、笑うに笑えない「ペニス盗難パニック」の全貌とは。

呪術でペニスを消された!? 暴徒化する被害者たち

 タンザニア警察の発表によれば、今年4月に入ってから「誰かの魔術によって自分のペニスが消された(あるいは盗まれた)」と主張する男たちが続出している。

 彼らはただ警察に駆け込むだけでなく、これを口実に「あいつが犯人だ!」と特定の人物を指差し、怒り狂った群衆を先導して暴行や略奪を繰り返しているのだ。

 4月9日には、あるビジネスマンがバイクタクシーを利用したところ、その夜、運転手が仲間を引き連れて彼の家を取り囲み「こいつにペニスを盗まれた!」と主張。暴徒は家に押し入り、ビジネスマンに暴行を加えた上にテレビなどの財産を強奪した。

石打ちの末に焼殺…エスカレートする魔女狩り

 最も痛ましい事件は、東部ルクワ州のキリヤマトゥンドゥ村で起きた。

 50歳の小学校教師ヘンリー・ミューワンガ氏が、店主のクレメント・シムチンバという若者と液体石鹸の値段をめぐって口論になった。するとシムチンバは突然、「こいつに触られてペニスを消された!」と叫び出したのだ。

 この言葉に激昂した村人たちは、ミューワンガ氏に石を投げつけ、最終的に彼の体を焼き殺すという、中世の魔女狩りさながらの残虐なリンチに及んだ。

 警察はこの事件で25人を逮捕したが、火種となった若き店主はいまだ逃亡中だという。

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政府がブチ切れ「お前らのペニスはちゃんと付いてる!」

 相次ぐ暴動と殺人事件を受け、ついにタンザニア政府が重い腰を上げた。

 パトロバス・カタンビ内務相は公式スピーチで、「自分の急所が盗まれたというデマを流す者、そして法を自らの手で裁こうとする者には厳重な処罰を下す」と激怒。

 さらに内務相は、このオカルト騒動を完全に終わらせるため、ある「科学的証明」を行ったことを明かした。

「ペニスを盗まれたと主張して逮捕された男たち全員に、医療専門家による徹底的な身体検査を行った。結果はどうだ? 彼らの局部には『物理的な変化』など一切なく、完全に無傷で残っていた。純粋なでっち上げだ!」

 国家の閣僚が、国民の股間事情について公式に「異常なし」と発表する事態。まさにカオスである。

なぜ彼らは「ペニス泥棒」を信じるのか

 実は、アフリカの一部地域では「魔術師が他人の生殖器を盗む」という都市伝説が定期的に流行する。

 文化人類学者によれば、こうしたパニックは「経済的・社会的な不安」が高まった時期に起きやすいという。現在、タンザニアは燃料価格の高騰や金利上昇など、深刻な経済危機に見舞われている。

 家長として家族を養うプレッシャーに晒された男たちにとって、「生殖器(=男としての能力や稼ぐ力)」を奪われるという恐怖が、魔術へのスケープゴートとして暴発してしまったのだろう。

 日本のSNSでも時折、不可解なデマが拡散することがあるが、「呪いでペニスが消える」という恐怖が殺人にまで発展する社会的ストレスの深さは、我々の想像を絶するものがある。

 とりあえずタンザニアを旅行する際は、うっかり地元民の肩に触れないよう、くれぐれもご注意いただきたい。

参考:ODDEETanzania Insight、ほか

TOCANA編集部

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