人類滅亡は西暦5078年 —— ババ・ヴァンガが遺した終末までのタイムラインと、信者が主張する「的中率85%」の真偽

西暦5078年——人類が「終わり」を迎えるとされるこの年が、いま再び世界中のオカルト・コミュニティで蒸し返されている。
予言の主は、1996年に世を去ったブルガリアの盲目の女性、ババ・ヴァンガ。彼女に帰せられる年表は数千年先まで延々と続き、その最終行に置かれているのがこの5078年だという。しかも信奉者の間では、彼女の予言の的中率は85%に達するという主張が長年語り継がれてきた。
4302年に万能薬、4674年に人口3400億人——5078年までの気の遠くなる年表
ヴァンガに帰せられる年表は、人間の寿命どころか文明の尺度すら超えている。最も手前に置かれているのは4302年で、この年にあらゆる病を治す万能の治療法が発見されるとされる。続く4308年には、人類の行動そのものに変化が生じるという。
4509年になると、人類の道徳性が極限まで高まり、神と直接意思を交わせるようになる。4599年には不老不死が特別なものではなくなり、誰もが当たり前に手にしている——という記述が並ぶ。
年表の頂点は4674年だ。人類の繁栄はここで最高潮に達し、人口は3400億人にまで膨れ上がり、地球外生命体と混じり合って暮らしているとされる。
そして5076年、人類はついに既知の宇宙の「果て」に到達する。その2年後の5078年、世界は私たちの知る形での終わりを迎える。これがヴァンガの年表の最後に記された一行だ。
「鋼鉄の鳥」とチェルノブイリ、そしてクルスク——的中したとされる事例
ヴァンガの名声を支えているのは、後になって大事件と結び付けられた一連の予言である。1986年のチェルノブイリ原発事故、2001年のアメリカ同時多発テロ、そしてバラク・オバマ氏が黒人として初の米大統領に選出されたこと。いずれも彼女が言い当てていたと語り継がれている。
2000年に沈没したロシア海軍の原子力潜水艦クルスクの事故も、彼女の予言に結び付けられた事案のひとつだ。
なかでも繰り返し引用されるのが9・11に関する言及だ。バンガは1989年の時点で、アメリカの人々が「鋼鉄の鳥」に襲われると語ったと伝えられている。後の信奉者たちは、この鋼鉄の鳥をハイジャックされた旅客機を指すものだと解釈した。
ただし、これらはいずれも事件が起きた後に「あれはこの予言のことだった」と接続されたものである。予言が事前に特定の日付や場所を指し示していたわけではない。
「的中率85%」を裏づける文書は見当たらない
信者が掲げる根拠として最も有名なのが、ブルガリアとソ連の科学者が彼女の予言を検証し、およそ85%が的中していたと結論づけたという話だ。この主張は長年繰り返し語られてきたが、誰がいつどのような手法で検証したのかを示す具体的な資料は確認できていない。
さらに厄介なのは、ヴァンガ自身が予言を書き残していないという点である。現在流布している「ヴァンガの予言」は、彼女の言葉を聞いたとされる第三者が記録し、伝え広めたものだ。原典が本人の手を離れている以上、どこまでが実際の発言なのかを検証する術がない。
外れた例も指摘されている。2010年から2014年にかけて核戦争が起きるという予言は、現実にはならなかった。
そもそも彼女の言葉の多くは解釈の幅が極端に広い。誰にでも当てはまる漠然とした記述を「自分のことだ」と感じてしまうバーナム効果と同じ構造が、ここでも働いている可能性は否定できない。
5078年の予言には、他のどんな終末予言とも違う決定的な特徴がある。生きているうちに答え合わせができる人間が、誰ひとりとして存在しないという点だ。
反証されないまま数千年を生き延びる予言は、永遠に「まだ外れていない」という地位を保ち続ける。85%という数字が出所不明のまま独り歩きするのも、同じ理屈だろう。
もっとも、検証できないことは「間違っている」ことの証明にもならない。3000年以上先を見通したとされる盲目の老女の言葉が本物だったのかどうか——その答えを知る資格があるのは、私たちの遥か後の世代だけである。
参考:Unilad、ほか
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2024.10.02 20:00心霊人類滅亡は西暦5078年 —— ババ・ヴァンガが遺した終末までのタイムラインと、信者が主張する「的中率85%」の真偽のページです。ババ・ヴァンガ、予言などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで