亡き義父の引き出しから「空飛ぶ円盤の設計図」が出てきた!? 元シェル保安担当者が公開した旧ソ連技術者の謎の文書

UFOの秘密を知ると名乗り出る人物の多くは、「軍の格納庫で見た」「極秘計画に関わった」と語る。だが、ジーン・スティッコ氏が秘密を見つけたと主張する場所は、ペンタゴンではなく、ラトビアの家に残された一つの引き出しだった。
元米空軍の保安要員で、のちに石油大手シェルで保安・情報業務に携わった同氏は、亡き義父から「空飛ぶ円盤の設計図」を受け継いだと主張している。その中身とは——。
経歴は「本物」、では手稿の出どころは?
スティッコ氏の経歴は、本人の自己申告だけではない。2018年、英国の控訴院が審理した「オクパビ対ロイヤル・ダッチ・シェル」訴訟の判決文には、同氏が2003年から2009年までシェルグループで広報・リスク管理・保安分野の業務に就いていたと記されている。
一方、問題の文書をめぐる経緯は、ほぼ家族の証言に頼っている。2019年、スティッコ氏の義父でラトビア人技術者のヴァレリス・チェルノハエフ氏が死去した。夫妻によれば、同氏は亡くなる直前、長年書きためた技術文書を娘のナタリヤさんに託したという。
見つかったのは、ロシア語でタイプ打ちや手書きされた119ページの文書だった。12本の論考に整理され、2024年に書籍『Engineering Infinity: Earth’s First Interstellar Blueprint』として刊行されている。
チームの資料では、チェルノハエフ氏は旧ソ連の宇宙・防衛施設があったサリ・シャガンなどに関わっていたとされる。ただし、これを裏付ける独立した資料は示されていない。
核融合炉を積み、プロペラもジェットも持たない円盤
スティッコ氏が2026年5月に自身のSubstackで公開した解説によれば、手稿が描くのは小型の核融合炉を推進システムと一体化させた機体だ。回転部品を持たないUFOの目撃証言を出発点に、プラズマと磁場で飛ぶ仕組みを考えたものだという。
燃料は重水素で、構成によってはリチウム6も使う。数十個のコイルが約16.65テスラの磁場でプラズマを閉じ込め、そのエネルギーをタービンを使わずに直接電気へ変える「MHD発電」の構想も記されている。機体は翼も尾翼もない、レンズのような形だ。
どれも実在する研究分野だ。しかし肝心の推力を生む仕組みについては、計算の途中にあたる1ページが欠けており、スティッコ氏自身も完全な再現はできないと認めている。
さらに手稿は、アインシュタインの相対性理論に代わる独自理論「重力・電荷二元論」にまで踏み込む。9月にReddit上で話題になると、相対性理論を否定する根拠として手稿が挙げる実験は、1971年のハフェル=キーティング実験のようにむしろ相対性理論を支持したものだ、との反論が相次いだ。電荷を持たずほとんど物質と反応しないニュートリノを推進の鍵にしている点にも、疑問の声が上がっている。

「実現できるとは言っていない」と語る当事者
意外にも、スティッコ氏本人の姿勢は慎重だ。同氏は、この設計が実際に動くとも、記された物理がすべて正しいとも、誰かが機体を造ったとも主張していないという。
とはいえ、文書の保管も年代の分析も、ロシア語の翻訳も解釈も、すべて同じ家族とその周辺が担っている。錆びたクリップの跡やタイプライターの違いから数十年かけて書かれたと分析されているが、第三者による鑑定はまだない。 旧ソ連の技術者は、本当に回収された機体を調べていたのか。それとも、何十年もかけて独自の宇宙論と夢の機械を紙の上で組み上げていたのか。どちらだったにせよ、119ページの手稿が公開され、誰でも検証に参加できる状態になったことは確かだ。
計算がどこかで破綻していたとしても、一人の技術者が星へ向かう乗り物を紙の上で設計し続けていたという事実には、心を揺さぶる何かがある。この「紙の円盤」が本当に空を飛べるのか、答えを出すのは証言ではなく物理学だろう。
参考:Portal Vigília、BAILII(Okpabi v Royal Dutch Shell 判決文)、ほか
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2024.10.02 20:00心霊亡き義父の引き出しから「空飛ぶ円盤の設計図」が出てきた!? 元シェル保安担当者が公開した旧ソ連技術者の謎の文書のページです。UFO、旧ソ連、設計図などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで