「クラゲ型UFO」の正体は凧? アラスカで撮影とされる映像に浮上した「見えない糸」説

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とはよく言ったもので、UFO映像の世界にも、ときどき拍子抜けする「枯れ尾花」が現れる。今回その候補に挙がったのは、なんと凧だ。
アラスカで撮られたとされる、クラゲのような飛行物体の映像がSNSで再び出回っている。ブラジルのUFO専門サイト「ポータル・ヴィジリア」は、その姿も空中での奇妙な揺れも、大型の凧でかなり説明がつくとの見方を示した。
山の上を漂う黒いクラゲと、海の生き物をかたどった大凧
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映っているのは山並みの上空に浮かぶ黒っぽい物体だ。丸みを帯びた本体の下に触手のようなものが伸びており、ネットユーザーがクラゲになぞらえたことで話題になった。
撮影は2026年6月、アラスカ州アンカレッジの東部とされる。最初の投稿先はフェイスブックとみられ、そこからUFO関連のページへ広がったらしい。もっとも、撮影者や日時を裏づける情報は、確認できた範囲では見当たらない。
凧説の発信元の一つが、インスタグラムのUFO関連アカウントだ。海の生物型の大凧と似ていると指摘し、参考として竜とクラゲの凧を揚げる動画を示した。
この動画はYouTubeに2026年4月10日に公開されたもので、タイトルにも巨大なクラゲの凧だと明記されている。アラスカの物体と同じ凧だという証拠にはならない。とはいえ、クラゲが空を泳ぐ手段は、撮影時期とされる約2カ月前の時点でこの世に存在していたわけだ。
振り子のような揺れと、カメラに映らない糸
形だけなら他人の空似で済む。ヴィジリアが重視するのは動きのほうだ。同サイトの分析によれば、物体が左右に振れては戻る揺れは、糸につながれた凧が風の変化や引き加減で見せる動きと矛盾しないという。
もう一つの注目点が、前部を下げるような動きだ。凧の愛好家の間では呼び名までついている動作で、風を受ける角度が変わる。突風でも糸の操作でも起こるという。
つまり、自力で空中に静止しているように見える物体が、実は画面の外の一点を支点に揺れているだけかもしれない。「糸が見えないではないか」と言いたくなるが、極細の糸がカメラから遠く離れていれば、映らなくてもおかしくはない。
凧がUFOに化けた前例もある。2025年8月にはレディットの超常現象系の掲示板で、奇妙な物体の写真にクラゲ型の凧ではないかとの声が上がった。

2026年3月にも、ニューヨーク・アストリア地区の掲示板で話題になったUFO映像が、高空の凧を見間違えた例として挙げられている。いずれもアラスカの映像の転載ではなく、別の事例だ。
反射に風船、そして凧。バラバラすぎる「空飛ぶクラゲ」の正体候補
クラゲに例えられる怪物体は、これが初めてではない。先行例として挙げられるのが、米軍のカメラがイラクの基地上空で捉えたとされ、2024年に公開された「クラゲ型UAP」だ。
2026年10月には、レバノン国境に近いイスラエル北部で空からの侵入警報が鳴り、軍が捜索に動く騒ぎがあった。このときネットに広まったのも、クラゲのような物体の映像だった。
ところがヴィジリアは、この映像を車のライトがカメラのレンズ内で反射したものと分析している。一方の軍は、警報の原因を風船状の物体かスカイランタンの可能性が高いと結論づけた。
同じクラゲでも、挙がる正体候補は反射、風船、凧とまるで統一感がない。今回の凧説とイラクの映像を結びつける材料は示されていない。
アラスカの件も、まだ決着はついていない。映像の機材が記録の上で特定されたわけではないとヴィジリア自身も認めており、凧説はまだ仮説の段階だ。
もし凧なら、画面の外には糸を握っていた誰かがいたはずだ。その人物が名乗り出たという話は、今のところ見当たらない。持ち主が現れるまで、このクラゲは定義の上ではれっきとした未確認飛行物体なのである。
参考:Portal Vigília、ShipTech -e2n(YouTube)
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2024.10.02 20:00心霊「クラゲ型UFO」の正体は凧? アラスカで撮影とされる映像に浮上した「見えない糸」説のページです。UFO、凧、クラゲ型、UAPなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
