火星のクレーターに一瞬だけ現れた「クラゲ型の物体」NASA探査車の1枚が生命論争を再燃させた

火星の赤茶けた大地に、一瞬だけ映り込んだ黒い影——それは巨大なクラゲなのか、それとも何らかの機械装置なのか。
SNS上で今、この奇妙な物体をめぐる論争が過熱している。舞台となったのは、NASAの探査車「キュリオシティ」が撮影した1枚のパノラマ写真だ。画像の左端に写り込んだ小さな影が、専門家からファンまでを巻き込む議論に再び火をつけている。
「消えた60秒」に写り込んだ黒い影
問題の写真は2023年8月20日午後6時27分(米東部時間)頃、ゲイル・クレーターで撮影された。
写っているのは岩山と大きな山々が連なる、ほこりっぽい火星の風景だ。しかしパノラマの左隅には、大きな黒い胴体が2本の細い脚の上に乗っているような小さな人影が写り込んでいた。
不可解なのは、その1分足らず前に同じ場所を撮影した写真には、この影が一切存在しなかったことだ。しかもこの写真は、その日NASAが公開した最後の1枚だった。次の写真は約2時間後、まったく別の方向へレンズを向けたものだったという。

キュリオシティは過去14年、火星がかつて微生物を育める環境だったかを調査してきた探査車だ。2012年からゲイル・クレーターを探査しており、この地域は四国とほぼ同じ広さ(約1万8000平方キロ)に匹敵する巨大な衝突クレーターで、中心には山がそびえる。
クラゲ型UFOか、トライポッドか——ネットで飛び交う仮説
この写真を最近Xで再投稿したのは、NASAの公開画像に潜む説明のつかない異常を頻繁に紹介している宇宙愛好家、カリ・シヴァーツェン氏だ。同氏は他の惑星にも生命は存在すると考えており、NASAが火星に生命の痕跡らしきものを発見したことを理由に、この写真に注目したという。
これに対し、「見た中で最高クラスの火星UFO写真だ」との反応も寄せられた。独立系の火星研究者ジーン・ウォード氏は、この物体がクラゲ型のUFO・UAPのように見え、地表と何か相互作用しているようだと述べ、三脚型の装置のようでもあると付け加えている。
SF映画『宇宙戦争』の巨大な三脚型エイリアン兵器になぞらえる声も上がった。無人機「インジェニュイティ」ではという説も出たが、同機は現場から3200キロ以上離れた別のクレーターにあり、すぐに否定されている。
懐疑派の反論と、パレイドリア現象という視点
一方で多くの懐疑派は、この黒い影はカメラが記録した「アーティファクト」、つまり破損ピクセルに過ぎないと主張している。
NASAは2025年9月、探査車パーサヴィアランスが採取した試料から、火星における最も明確な古代微生物生命の痕跡を発見したと発表した。ただしNASAとホワイトハウスは、知的生命体の存在を示す証拠は一切見つかっていないという立場を崩していない。
パーサヴィアランスやキュリオシティが送り続ける画像の中に、扉や古代の彫像、人が歩いているように見える物体を見出す動きは以前から絶えない。これは曖昧な画像の中に見覚えのある形を見出そうとする人間の脳の性質、いわゆる「パレイドリア現象」によるものとされる。雲に顔を見たり、岩の模様に動物を見たりするのと同じ仕組みだ。
火星におけるパレイドリアの代表例が、1976年に探査機バイキング1号が撮影した「火星の人面岩」だろう。後の高解像度画像により、影と写真の粗さが生んだ、ただの浸食された丘であることが判明している。
今回の黒い影についても、ドーム付きの塔のような古代文明の遺構だと見る声もあれば、砂塵旋風(ダストデビル)ではないかと問う声もある。次にキュリオシティが同じ方角へレンズを向ける日を、多くの「火星ハンター」たちが待ち構えている。
参考:Daily Mail、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊火星のクレーターに一瞬だけ現れた「クラゲ型の物体」NASA探査車の1枚が生命論争を再燃させたのページです。火星、クラゲ型などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで