火星に「エイリアンのミサイル(不発弾)」が落ちている!? NASAの探査機キュリオシティが撮影した謎の物体の正体とは

赤い荒野に、いま「兵器」が転がったままになっている——そんな主張がネット上で急速に広がっている。
火星探査車キュリオシティが撮影した1枚の画像が掘り起こされ、そこに写り込んだ細長い物体をめぐって論争が起きているのだ。
言い出したのはUFO研究家のスコット・ウェアリング氏。彼はこの物体を、着弾したまま爆発しなかった「エイリアンのミサイル」だと見ている。そしてそれは、かつて火星に栄えた文明が戦争によって滅んだ証拠だというのである。
全長2.4メートル、砂に半ば埋もれた“不発弾”
キュリオシティは長年にわたり火星表面を走り続け、奇妙な形状の岩を数え切れないほど記録してきた。今回話題になっているのも、その膨大なアーカイブの中の1枚だ。
問題の物体は、周囲の岩とは明らかに雰囲気が違う。細長く、先端がすぼまり、砂に半ば埋もれた姿は確かに不発弾を思わせる。
ウェアリング氏はこの物体の全長をおよそ2.4メートルと見積もった上で、地球外技術の産物がほぼ無傷のまま残されている可能性を指摘している。
さらに彼は、宇宙機関がこの物体について沈黙を守っているのは、それが軍事的な価値を持ちうるからだと主張する。もし回収可能なら各国政府が先を争って手に入れようとするはずだ、誰が最初にたどり着くのか、そしてこの兵器はいったい何のために使われたのか——というわけだ。
ただし、こうした主張を裏づける物的証拠は何ひとつ示されていない。
「翼が折れた機体」——SNSで膨らんでいく解釈
火の手はウェアリング氏の投稿だけにとどまらなかった。同じ画像を共有した別のユーザーは、まったく異なる読み解きを提示している。
その人物によれば、物体は細長い胴体を持ち、内部が2つの区画に分かれているように見えるという。片方は空洞で、もう片方には「積荷」のようなものが詰まっているように見える。そして墜落の衝撃で翼が折れ落ちたのではないか——つまりミサイルではなく、何らかの飛行機械の残骸だという読み方だ。
こうして議論は加速し、賛否は真っ二つに割れている。キュリオシティは古代の戦場跡に迷い込んだのだと確信する人々がいる一方で、火星にいくらでも転がっているただの岩にすぎないと切って捨てる声も同じだけ大きい。
興味深いのは、同じ1枚の画像から「兵器」と「乗り物」という別々の物語が同時に生まれている点だろう。輪郭がはっきりしないものほど、人はそこに自分の見たいものを投影する。
NASAは何も認めていない——それでも火星の岩は人を惹きつける
NASAはこの物体について、火星の地形の一部以上のものだとは一切示していない。地球外生命についても、現在・過去を問わず火星で証拠は見つかっていないという立場を崩していない。
科学的な説明はむしろ単純だ。火星の地表は数十億年にわたる火山活動、隕石の衝突、そして絶え間ない風の浸食にさらされてきた。これらの作用は、岩を驚くほど人工物めいた形へと削り出す。
そして人間の脳には、意味のない模様や輪郭に見慣れたものを見出してしまう「パレイドリア」と呼ばれる働きが備わっている。心霊写真の解説でおなじみのシミュラクラ現象と同じ仕組みだ。
火星ではこの手の「発見」が繰り返されてきた。1976年にバイキング1号が撮影した“人面岩”は世界的な騒動になったが、後年の高解像度撮影で単なる丘であることが判明している。以降もスプーン、棺、ヘルメット、動物の骨——さまざまな「人工物」が浮上しては、その多くが自然地形として説明されてきた。


今回の物体も、同じ道をたどる可能性は高い。ただ、ひとつ引っかかることがある。NASAは「地球外技術ではない」と積極的に否定したわけではなく、ただ何も言っていないだけなのだ。
膨大な撮影データの中の岩ひとつに、いちいち公式見解を出す義理などない——それが実情だとしても、その空白が想像力の温床であり続ける構図は変わらない。
火星の砂に半ば埋もれたその物体は、いまも同じ場所に横たわっている。人類がその手で触れられる日が来るまで、それが不発弾なのか、ただの石ころなのかを確かめる術はないのだ。
参考:Daily Mail、ほか
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2024.10.02 20:00心霊火星に「エイリアンのミサイル(不発弾)」が落ちている!? NASAの探査機キュリオシティが撮影した謎の物体の正体とはのページです。ミサイル、火星、兵器などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

