【聖体の奇跡か】水に浸けても何週間も溶けず、赤い染みまで現れた「聖体」 中米グアテマラの教区が慎重な調査へ

本来なら水に溶けて消えていくはずの一枚の聖体が、何週間たっても形を崩さずに残り続けている。しかも、その表面には血のようにも見える赤い染みが浮かび上がっているという。
舞台は中米グアテマラ南東部の町クイラパ。地元のカトリック教区はこの現象を「奇跡」とは呼ばず、あくまで可能性として慎重に検証する姿勢を示している。今年の夏、ある学校のミサで起きた小さな出来事が、その発端だった。
吐き出されかけた聖体と「一杯の水」
2026年7月30日、クイラパの「幼子イエス教会(エル・ニーニョ・ディオス教会)」が主催する聖体週間の行事の一環として、私立学校の構内でミサが行われた。同教会は、1996年に設置されたサンタ・ロサ・デ・リマ教区の司教座聖堂でもある。
聖体拝領の際、パンを受け取ったひとりの少年がそれを口から吐き出そうとした。カトリックでは、聖別されたパンはキリストの体そのものとされる。居合わせた応援の司祭がすぐにこれを制止したという。
こうした場合、教会には決まった手順がある。冒涜の恐れがある聖体は水の入ったグラスに沈め、自然に溶けるのを待つのだ。司式の司祭もこれに従い、聖体を司祭館の礼拝堂に安置した。
1週間後、礼拝堂で見つかった「異変」
ところが8月6日、礼拝堂を掃除していた教会の協力者が、聖体が溶けずに残っていることに気づく。表面には赤みを帯びた染みも見られ、助祭と司祭がすぐに状態を確認した。
その後、助祭1人、司祭1人、信徒3人が実際に聖体を観察し、主任司祭は第一発見者から正式に聞き取りを行った。8月15日には写真がホセ・カジェタノ・パラ・ノボ司教のもとへ届けられている。司教はスペイン出身のドミニコ会士で、1970年代からグアテマラで宣教を続け、2021年から同教区を率いる人物だ。
8月22日、教会は「聖体の顕現の可能性」と題した公式声明を発表した。声明は信者に対して節度ある冷静な受け止めを求めており、奇跡という言葉は使っていない。9月中旬の時点でも聖体はグラスの中に残っており、関係者6人が同じものを目にしたと証言しているという。

血か、それとも別の何かか
カトリック教会では、聖別されたパンに血や心筋組織が現れる、あるいは腐敗しないといった現象を「聖体の奇跡」と呼ぶ。8世紀のイタリアで起きたとされる「ランチャーノの奇跡」や、中世ポルトガルの「サンタレンの聖体」がよく知られ、近年では中米ニカラグアでも映像付きで報告された例がある。ただしバチカンが公式に認めた事例はごく一部で、判断が保留されたままの例のほうがはるかに多い。
今回の件が特異なのは、信者の証言から始まったのではなく、冒涜未遂という具体的な出来事を起点に、身元の明らかな証人たちが最初から関わっている点だ。長い時間をかけて話が膨らむ余地は、中世の事例に比べて小さいといえる。
一方で、冷静な見方も欠かせない。赤い染みが人間の血液なのか、それとも雑菌の混入や、水に浸かったパンのデンプンの変質によるものなのか。答えを出すには科学的な分析が必要で、今後の判断は司教に委ねられている。過去には鑑定の結果、ごく自然な原因が判明した例も少なくない。
もっとも、一枚の小さなパンが何週間も水の中で形を保ち続けているという事実は、それだけで人々の心を強くとらえる。鑑定が自然な原因を示す可能性は十分にある。それでも、この小さなパンに何か説明しきれないものが宿っていると信じたくなる人は少なくないだろう。
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2024.10.02 20:00心霊【聖体の奇跡か】水に浸けても何週間も溶けず、赤い染みまで現れた「聖体」 中米グアテマラの教区が慎重な調査へのページです。奇跡、聖体、グアテマラなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
