崖から30メートル転落し、目を覚ますと”天使たち”に尋問されていた…… 彼らが告げたゾッとする一言とは

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 臨死体験(NDE)の証言には、ある種の”お約束”がある。光のトンネル、走馬灯のようによみがえる記憶、そして温かな光に包まれる安らぎ——。

 だが、米ニューヨーク州キングストン在住のアンドリューさんが崖から約30メートル転落した末に”見た”世界は、そうしたイメージとは少し毛色が違っていた。

 彼を待っていたのは、複数の”存在”にじっと見つめられる「取調室」のような空間。そこで告げられた一言は、彼の背筋を凍らせるものだったという。

「10回は登った」慣れた岩場で足を滑らせた瞬間

 事故が起きたのは2009年7月10日。舞台となったのは、ニューヨーク州北部キャッツキル山地にあるカータースキル滝だった。

 森の中を数百メートルほど歩いた先にあるこの景勝地を、アンドリューさんは兄弟や友人たちとたびたび訪れていたという。彼にとっては「神聖な場所」であり、これまで10回ほど登った勝手知ったる岩場だった。

 その日も友人と頂上まで登り、下山の途中でのことだった。折り返しのような急な地形にさしかかった彼は、わずか6メートルほど遠回りするのを面倒に思い、尻をついたまま数フィート下の道へ滑り降りようとした。

 ところが足が滑り、頭を強打。そのまま約3メートルの段差を落ち、さらに大きな崖へと滑落していった。かつてアメフト選手としてデトロイト・ライオンズに短期間在籍したこともある屈強な体が、岩や草木を巻き込みながら山肌を跳ねるように転がり落ちていったという。

 一部始終を目撃した友人は、その様子を野球の”スライディング”にたとえている。二塁へ滑り込む選手の足が引っかかるように、彼も途中で足を取られて体が反転し、背中から崖の外へ落ちていったというのだ。

空から見た「2本の光の鞭」と取調室の”番人”たち

 地面に叩きつけられて意識を失ったアンドリューさんは、その間に2つの”神秘体験”をしたと語る。

 ひとつは、自分の視点が上空にあるというものだった。木々の梢と青空を見上げていると、竜巻を横倒しにしたような形状のものが2つ現れたという。

 それは「光の鞭」のように激しくしなり、やがて2本が交わって彼のほうへと向きを変えた。荒々しいほどの光でありながら、感じたのは完全な愛と赦し。”家に帰ってきた”ような感覚に包まれていたと振り返る。

 そして2つ目の体験こそが、この証言の核心である。気づくと彼は横たわっており、まるで「取調室」のような場所にいた。周囲には”精霊”あるいは”守護天使“と呼ぶべき複数の存在がいたという。

 そのうち2体は涙を流し、もう1体は感情を見せず泰然としていた。彼らはアンドリューさんに向かって、必ずこの試練を乗り越えさせると請け合ったという。

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画像は「Mirror」より

「これは起こらなければならない」——告げられた運命の言葉

 だが、その”番人”たちは同時に、彼を凍りつかせる一言を告げた。「これは起こらなければならないことだ」というのだ。

「これ」とは何を指すのか。後に問われたアンドリューさんは、それがまさに今回の転落事故そのものを意味していたと明かしている。まるで、この惨事があらかじめ定められた出来事であったかのような口ぶりだった。

 やがて目を開けた彼は、自分が生きているのかどうかも分からなかったという。幸運にも近くをハイキングしていた医師が居合わせ、ヘリコプターで搬送された。

 負った傷は凄まじかった。右肩の粉砕、膝の前十字靭帯(ACL)断裂、骨盤骨折、肺の虚脱、脊椎の骨折——全身が砕けたに等しい状態だった。

 それでも、”番人”たちの予告どおり彼は生還した。しかも事故からわずか56日後には、自ら車を運転して大学へ戻り、学業を修了したというから驚きだ。現在は私立学校で働いているという。

 転落は避けられない「必然」だったのか、それとも死に瀕した脳が見せた壮大な幻か。

 ただ、”番人”たちの言葉どおりに事故を生き延び、二か月足らずで日常へと歩き出した彼にとって、あの取調室で告げられた一言は、今も色あせない現実として胸に刻まれ続けている。

参考:Mirror、ほか

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