コンゴの奥地に恐竜が生き残っている? 都市伝説の「真相」10選【後編】妖精写真の正体、呪われた巨大廃病院、オルメカの「ジャガー人間」

妖精の写真は「児童書の切り抜き」だった! 都市伝説の『真相』10選【後編】——呪われた巨大廃病院、コンゴの生き残り恐竜、オルメカの「ジャガー人間」の画像1
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 前編では、地図から消えた町ダブランド、ヘクサムの狼男、バーモントの怪物、カーディフの巨人、ニューイングランドの暗黒日を取り上げた。

 後編もその期待を裏切らない。呪われた巨大廃病院、コナン・ドイルが信じた妖精、生き残った恐竜——5つの正体を見ていこう。

呪われた廃墟と謎の土山:怪異の正体は「お役所仕事」と「ゴミ捨て場」

6. モスクワの巨大廃病院

 1980年に着工しながら数年で工事が止まり、廃墟のまま放置されたホヴリノ病院。3本の棟が連なる姿は星形とも、生物災害(バイオハザード)の警告マークとも言われた。

 水没した地下室、剥き出しのコンクリート、数百の空き部屋。空白は物語を呼び込み、「古い墓地の上に建った呪いの土地」「地下で悪魔崇拝の儀式」といった噂が定着した。

 だが工事が止まった理由は、水を含んだ軟弱な地盤、施工トラブル、設計の欠陥、細る予算という身も蓋もないものだったとされる。2018年に解体。悪魔ではなく地質と役所が生んだ悪夢だった。

A.Savin投稿者自身による著作物, FAL, リンクによる

7. ロンドンに実在した「謎の丘」

 19世紀初頭までロンドン病院のそばには、木が生え、道や建物まで乗った巨大な人工の丘があった。ホワイトチャペル・マウント。1807年頃の撤去開始時点で、由来はすでに不明だった。

 1665年のペスト大流行の集団墓地だという説と、ロンドン大火の瓦礫を積んだものだという説。土から人骨や獣骨、レンガや瓦が出たと伝えられ、どちらにも妙な説得力がついた。

 有力なのは「全部少しずつ正しい」という見方だ。核はイングランド内戦期の防御土塁の一部とみられ、のちに公認のゴミ捨て場として廃棄物で膨れ上がった。巨大なペスト穴の証拠はない。

妖精とコンゴの恐竜:大人たちが「見たいもの」を見せられた

8. コティングリー妖精事件

 1917年、イングランドのコティングリーで、エルシー・ライトと従妹のフランシス・グリフィスが、妖精と戯れる自分たちの姿を撮って帰ってきた。父親は子どもの悪ふざけと一蹴したが、母親は本物かもしれないと考えた。

 写真はやがて、シャーロック・ホームズの生みの親で熱心な心霊主義者でもあったコナン・ドイルの目に留まる。専門家が加工の痕跡なしと判断すると、ドイルは雑誌や著書で大々的に紹介した。

 数十年後、二人は児童書の挿絵を切り抜き、帽子用のピンで立てただけだったと認めた。内輪の悪戯を「事件」にしたのは、権威ある大人が本物だと言い張ったことだ。ただしフランシスは、5枚目だけは本物だと譲らなかった。

By Elsie Wright (1901–1988) – Scan of photographs, PD-US, Link

9. コンゴの「川を止めるもの」

「川の流れを止めるもの」と訳されるモケーレ・ムベンベは、100年以上探検家を惹きつけてきた。首の長い巨大生物、すなわち生き残った竜脚類の恐竜——その像が定着し、何度も調査隊が送り込まれた。

 だが恐竜イメージを作ったのは、欧米の探検家やUMA研究者、映像制作者、創造論者だったと指摘される。現地の伝承は一つの生物種を一貫して描かず、危険な水の精霊として語られることも少なくない。

 調査者が恐竜の絵を見せて「これか」と尋ね、その答えを独立した証言として扱う。期待が質問を歪め、多様な伝承は一体の怪物へと均された。標本がないことは非存在の証明にならないが、竜脚類生存の証拠もないようだ。

JNL – Imagination by author, FAL, リンクによる

怪物を作ったのは考古学者だった

10. オルメカの「ワージャガー」

 メソアメリカ最古級の文明オルメカは、奇妙な超自然的存在の彫像を数多く残した。乳児のような体にネコ科の裂けた口、アーモンド形の目、頭頂部の切れ込み。研究者はこれらを「ワージャガー(ジャガー人間)」と総称した。

 初期の解釈は刺激的だった。女性とジャガーの超自然的な交わりから生まれた子——変身や生贄の想像をかき立てたが、この名は造形も役割も異なる像を束ねていた。

 現在の研究者は慎重だ。ジャガーの特徴は雨や洞窟、トウモロコシ、大地、王権、シャーマン的変身と結びつく可能性があり、別の超自然存在を表した像も混じるとみられる。

 ワージャガーは、考古学者が正体を突き止めた怪物ではない。複雑な図像に、近代が後から貼り付けた分類名だったのだ。

user:Maunus投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる

 呪われた廃墟も、妖精も、生き残った恐竜も、ジャガーの落とし子も、事実が足りない場所に人間が流し込んだ物語だった。それでもコティングリーの5枚目のように、真相が出たあとも本人が譲らない一片は残る。そのほつれこそが、次の伝説の入口になるのかもしれない。

参考:Listverse、ほか

TOCANA編集部

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