火山噴火が『フランケンシュタイン』を生み、タイタニックの教訓が844人を沈めた!? 歴史的大事件がもたらした「奇妙すぎる副作用」8選

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 南北戦争が奴隷制廃止につながり、産業革命が工場中心の経済を生んだ。こうした大事件の「本筋の結果」は教科書で誰もが学ぶ。

 だが、大きな石を池に投げ込めば、波紋は思いもよらない岸辺にまで届く。今回は、歴史の大事件が残した意外すぎる副作用を8つ紹介しよう。「風が吹けば桶屋が儲かる」を地で行く話ばかりだ。

戦争が置いていった「日常の習慣」

1. インスタントコーヒーが普及(第二次世界大戦)
 淹れたてには敵わないはずのインスタントコーヒーが、なぜこれほど根強く愛されるのか。少なくともアメリカでは、第二次世界大戦の兵士たちが一因だという。

 戦場での眠気覚ましとして配られた粉末コーヒーの手軽さに慣れた彼らは、帰国後も飲み続け、人気を押し上げたとされる。塹壕で飲む一杯に比べれば、自宅のソファで飲むインスタントは格別の味だったに違いない。

2. サマータイムの導入(第一次世界大戦)
 時計の針を動かす発想自体は以前からあったが、国家規模で初めて実施したのは1916年のドイツ帝国だった。目的は戦時下で貴重な石炭の節約だ。

 アメリカ、フランス、イギリスなど他の参戦国も次々と追随した。春の寝不足に文句を言いたくなったら、恨む相手は100年以上前の塹壕戦ということになる。(日本では関係ないが)

3. インターネットの誕生(冷戦)
 1989年にティム・バーナーズ=リーがワールド・ワイド・ウェブを発明する以前から、ネットワーク自体は存在していた。その原型が、米国防総省によるARPANETだ。

 東西の技術競争から生まれたこの通信網の流れを汲むTCP/IPという仕組みは、今もインターネットの土台であり続けている。冷戦の落とし子を、私たちは毎日スマホで握りしめているわけだ。

災厄の中から生まれたもの

4. 名作『フランケンシュタイン』の誕生(タンボラ山噴火)
 1815年、インドネシアのタンボラ山が大噴火を起こした。噴煙の影響で翌1816年は「夏のない年」と呼ばれる異常な冷夏となり、各地で凶作や飢え、疫病が広がった。

 同じ頃、スイスに滞在していたメアリー・シェリーは、夫パーシーら文人仲間と長雨に閉じ込められていた。退屈しのぎの怪談コンテストで彼女が書いたのが、継ぎ合わせた死体をよみがえらせる科学者の物語だった。火山の噴煙が、不朽の怪奇小説を世に送り出したのだ。

5. 生存者の暮らし向きが改善(黒死病)
 1346年から1353年にかけて流行した黒死病は、ヨーロッパ人口の最大60%、中東の最大30%の命を奪ったとされる。想像を絶する惨禍だ。

 ただ、働き手が激減した結果、生き残った労働者は高い賃金やより良い待遇を求められるようになった。食料にも余裕が生まれ、生存者の健康状態や寿命が向上したという。あまりに大きな犠牲と引き換えの「改善」だった。

6. 大気中のCO2が低下(モンゴル帝国の征服)
 13世紀前後、チンギス・ハンとモンゴル軍はユーラシアの広大な地域を征服し、各地に甚大な破壊をもたらした。

 人が消えた土地では調理や暖房で木を燃やすことがなくなり、大気中の二酸化炭素がわずかに減少したことが研究で指摘されている。影響は小さいものの、科学的な記録に表れるほどだったという。

良かれと思ったことが裏目に

7. 救命ボートが船を沈めた(タイタニック号沈没)
 1912年のタイタニック号の悲劇は、救命ボート不足が被害を拡大させた。事故後、各国は旅客船にボートの増設を義務づける。

 ところが1915年7月24日、シカゴで出航しようとしていた旅客船イーストランド号が大きく傾き、転覆した。増設したボートで船の重心が高くなっていたところへ、見送りのため乗客が左舷に集まったのが原因とされる。犠牲者は844人。五大湖で最悪の海難事故となった。

8. 新大陸の銀が王朝を揺るがせた(スペインの南米征服)
 スペインは南米で先住民を酷使して大量の銀を採掘し、莫大な富を得た。その余波は遠く中国にまで及ぶ。

 スペインがもたらした大量の銀が明の財政・経済を揺さぶり、王朝崩壊の一因になったとする説があるのだ。もちろん明の滅亡には多くの要因が絡むが、地球の裏側の鉱山が一つの王朝の命運に関わっていたとすれば、なんとも壮大な話である。

 歴史の教科書に載るのは太い幹ばかりだが、その枝先には誰も予想しなかった実がなっている。今この瞬間の出来事も、数百年後の誰かの食卓や本棚に、思いもよらない形で届いているのかもしれない。

参考:Oddee、ほか

TOCANA編集部

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2024.10.02 20:00心霊

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