失明、皮膚移植、そして死亡例まで…… 世界をざわつかせた「奇妙すぎるバイラルトレンド」10選

SNSの世界では、時に「奇妙さ」こそが最強の通貨になる。人がやらないことをやるほど再生数と称賛が膨らむからだ。
だが、その報酬を求めるあまり自分の体や安全を賭け金にしてしまう人々が後を絶たない。今回は、世界を騒がせた「行き過ぎたバイラルトレンド」を、その笑えない結末とともに振り返ろう。
笑って済んだ「見た目インパクト」系
1. 100層チャレンジ
2016年、あるYouTuberがネイルポリッシュを116層も塗り重ねた動画を投稿し拡散。以降マスカラやTシャツへと派生した。実害はほぼなく滑稽なだけだが、「とにかく極端にやる」というSNS文化の原点とも言える。
2. ヘイローブロウ
眉を左右に分けず、額全体に大きなアーチを描く”光輪(ヘイロー)”メイク。2018年に英国の愛好家がインスタに投稿したことから広まった。真剣な美容技術というより一発ネタで、誰も傷つかずに済んだ数少ない例だ。
火と熱に挑む無謀——消えない傷痕を残す系
3. ファイヤーチャレンジ
イソプロパノールなどの可燃性液体を体に塗り、着火する。2014年頃に流行し、複数の十代が重度の熱傷で入院した。わずかな量の見誤りが命に関わる損傷や永久的な傷痕につながると医療関係者は警告する。文字通り「火遊び」は火傷で終わるのだ。
4. ソルト・アンド・アイスチャレンジ
皮膚に塩を乗せ、その上から氷を押し当てて痛みへの耐久を競う。塩が氷点を下げるため通常より強烈に冷え、長時間の接触で水疱や瘢痕、二度熱傷まで起こりうる。世代を超えて何度も再燃する厄介なトレンドだ。
5. ホットウォーターチャレンジ
熱湯を自分や他人にかける、何も知らせず注ぐ、ストローで飲むなど複数の変種がある。皮膚移植が必要なほどの重度熱傷が報告され、子どもが永久障害や死亡に至った事例まである。もはや”チャレンジ”と呼べる代物ではない。
「美」と「刺激」のために体を張った代償
6. カイリー・ジェンナー・リップチャレンジ
小瓶やカップに唇を差し込んで吸引し、一時的にぷっくり膨らませる。多くの参加者が重度の内出血や裂傷を負い、名前の由来となった本人が「絶対にやらないで」と呼びかける事態にまで発展した。
7. コンドーム・スノーティングチャレンジ
未使用のコンドームを片方の鼻から吸い込み、口から引き出す。2007年頃に登場し2018年に再燃した。医師は窒息や誤嚥性肺炎などのリスクを警告する。言うまでもなく、鼻は本来そうした用途の器官ではない。
8. 眼球タトゥー
眼球の白目部分(強膜)に直接色素を注入して着色する身体改造。網膜剥離や重度の感染、緑内障、そして失明のリスクが眼科医から指摘されている。合併症が起きても安全な除去手段はなく、多くの地域では規制すらほとんど存在しない。
社会全体を巻き込んだ暴走
9. デヴィアス・リックス
学校の備品を盗んだり壊したりする様子を撮影し、共有する”遊び”。2021年秋に発生し、当初の軽微な盗難から消火器やトイレ設備、教室のドアまで標的がエスカレート。全米の学校が数千ドル規模の修理費を報告し、刑事捜査に踏み切った学区もあった。
10. ミルククレートチャレンジ
プラスチック製のミルククレート(運搬用の箱)を階段状のピラミッドに積み上げ、落ちずに渡り切る。2021年に流行し、頂上付近で崩れて転落する失敗動画が次々と拡散した。救急医は捻挫や骨折、脊椎・頭部の外傷を報告し、病院や当局が中止を呼びかける騒動になった。
一瞬のバズと、一生残る代償
これら10のトレンドに共通するのは、「注目」というつかの間の報酬のために、自分の体や安全を賭け金として差し出す構図だ。
数百万回の再生数も、失われた視力や、消えない傷痕を買い戻してはくれない。バズは一瞬で消え去るが、体に刻まれた代償は一生消えない——その順番だけは、決して間違えてはならないだろう。
参考:Listverse、ほか
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