ネットの奥底に潜む「ヤバすぎるコミュニティ」10選! 食人募集、テロ扇動、自傷の強要……匿名性が生んだ人間の狂気

インターネットは、現代の私たちの生活において最も革命的な発明の一つである。教育、医療、エンターテインメント、あらゆるものが劇的に便利になり、遠く離れた人々といつでも繋がれるようになった。
しかし、この「世界中の人間と繋がれる」というテクノロジーは、光が強い分だけ、とてつもなく深い影を生み出している。匿名性や暗号化されたプラットフォームの奥深くでは、私たちと同じ普通の人間が、極端な思想や犯罪、あるいは暴力的な快楽を共有するための「恐るべきコミュニティ」を形成しているのだ。
今回は、ネットの暗黒の片隅に存在する(あるいは存在した)、10の危険で不気味なコミュニティを紹介しよう。これらがネット全体のほんの一部に過ぎないとしても、画面の向こう側の狂気が、いかに簡単に現実世界へ溢れ出してくるかを思い知らされるはずだ。
1. The Zizians(ジジアンズ)
シリコンバレーには「合理主義」を掲げ、科学的推論や批判的思考を重んじるコミュニティがある。基本的には無害な集まりだが、その中からジャック・アマデウス・“ジズ”・ラソータというプログラマーを中心に、極端に過激化したカルト集団が生まれた。
彼らは哲学や無政府主義、ヴィーガニズムをこじらせ、自らを「ヴィーガンのシス(スターウォーズの暗黒卿)」と称し、社会規範を完全に否定した。
問題なのは、この集団のメンバーがカリフォルニアの家主やペンシルベニアのカップルなど、複数の現実世界の殺人事件に関与したとして逮捕されていることだ。
優秀なソフトウェアエンジニアたちでさえ、ネット上の偏った思想でここまで過激化してしまうという恐ろしい実例である。
2. Twin Flames Universe(ツイン・フレーム・ユニバース)
「運命の相手」を見つけるためのスピリチュアルな自己啓発コミュニティを装っているが、実態は高額なコーチング料を巻き上げる悪質なコントロール集団だ。
元メンバーの証言によれば、主催者は会員の恋愛や性自認にまで過剰に干渉し、ストーカー行為(接近禁止命令が出ている元恋人に執着し続けることなど)を「運命の試練だ」と煽って推奨していたという。
自己啓発とカルト的洗脳の境界線がネット上でいかに簡単に消え去るかを示す、現在進行形の不気味な組織だ。
3. The Cannibal Cafe(カンニバル・カフェ)
このフォーラムの名前は、世界で最も悪名高い事件の一つと結びついている。2001年、ドイツのアルミン・マイヴェスが、この「食人愛好家」のためのネット掲示板を通じてベルント・ブランデスという男性と出会い、彼を殺害してその肉を食べたのだ。しかも、被害者のブランデスは「食べられること」に合意していた。
ネットの奥底にある「ただの異常なファンタジー」が、現実の凄惨な殺人事件へと直結してしまった最初の例として、警察や社会に多大なショックを与えた。
4. r/WatchPeopleDie
かつて海外の大手掲示板Redditに存在し、42万人以上の登録者を誇ったこのコミュニティの目的はただ一つ。「人が死ぬ瞬間の無修正動画」を共有することだった。
交通事故、工場での惨殺、処刑映像などが日々アップロードされ、「死の現実を学ぶため」という建前のもと、悪趣味な覗き見主義が蔓延していた。
2019年のニュージーランド・クライストチャーチでのモスク銃乱射事件の際、犯人が撮影した無修正動画がここで拡散され続けたため、ついにReddit運営によって完全閉鎖された。
5. Stormfront(ストームフロント)

1995年、元KKK(クー・クラックス・クラン)のリーダーによって設立された、インターネットで最も古く、最も影響力のある白人至上主義のフォーラム。
ネオナチやホロコースト否定論者たちのオンラインの巣窟となり、何十年にもわたってヘイトクライム(憎悪犯罪)の温床となってきた。
プロバイダーから何度もサーバーを追い出されているが、その度に別の場所に復活し、ネット上の過激派を根絶することの難しさを象徴している。
6. Kiwi Farms(キウイファーム)
2013年に設立されたこのフォーラムは、インターネット上で最も悪質な「組織的ネットいじめ」の拠点として恐れられている。
ターゲットにされた配信者やジャーナリスト、トランスジェンダーの人々は、徹底的な個人情報の特定やストーカー行為を受け、執拗な嫌がらせによって実際に何人もの自殺者を出している。
2022年に大手プロバイダーからサービス提供を打ち切られて一時閉鎖に追い込まれたが、現在も代替サーバーを使ってしぶとく生き残っている。
7. N番部屋事件(The Nth Room)
2019年、韓国で発覚した史上最悪のオンライン性搾取ネットワーク。秘匿性の高い「Telegram」のチャットルームを使い、女性や未成年者を偽の求人などで脅迫し、極めて残酷で性的な動画を撮影させて共有・販売していた。
「博士の部屋」などの複数のチャットルームには、数万人もの一般ユーザーが金を払って参加しており、ネットの匿名性が人間のサディズムをどこまで増幅させるかを浮き彫りにした。韓国のデジタル性犯罪に対する法律を根底から変えるきっかけとなった大事件である。
8. 764
「Discord」や「Telegram」などの暗号化プラットフォームを使い、10代の若者を標的とする極めて悪質なオンラインの恐喝ネットワーク。
彼らの手口は、被害者のプライベートな写真を握って脅迫し、自傷行為や動物虐待などを強要してその様子を動画で撮影させるというものだ。ある事件では、脅迫された被害者がライブ配信中に自分の体に火をつけるよう強要された。
小規模なグループが分散して活動しているため、警察が一部を逮捕しても、すぐに別の場所で新たなグループが立ち上がるというゴキブリのような厄介さを持っている。
9. Columbiners(コロンバイナーズ)

1999年にアメリカで起きた「コロンバイン高校銃乱射事件」。この事件の犯人であるエリック・ハリスとディラン・クレボルドを「神格化」し、ロマンチックに崇拝するオンライン・サブカルチャーが存在する。
TumblrやTikTokなどで、犯人のファンアートを描いたり、大量虐殺を賛美するミームを作ったりしているのだ。
大半はただの悪趣味なネット民だが、恐ろしいのは、後の銃乱射事件の犯人の何人かが「彼らに影響を受けた」と語っていることだ。ネットのコミュニティが、過去の凶悪犯罪の「負の遺産」を再生産し続けているのである。
10. Order of Nine Angles(O9A/九角教団)

1960年代〜1970年代にイギリスで設立された、悪魔崇拝とネオナチ思想を融合させた極右のオカルト集団。彼らがネット上で拡散している教義は「社会の崩壊と暴力を受け入れ、新しいファシスト社会を築け」という極めて危険なものだ。
暗号化アプリや過激派サイトを通じて世界中に信者を増やしており、実際にテロ計画や殺人事件に関与したとして各国の治安機関からマークされている。
ネット上のコミュニティが、単なる思想の共有にとどまらず「現実のテロリズム」を直接扇動している、現在進行形で最も危険な存在である。
現実世界では絶対に口に出せないような妄想も、ネットの世界では「同志」が見つかってしまう。食人も、テロの扇動も、彼らにとってはチャットルームの日常に過ぎないのだ。
サーバーが閉鎖されても、彼らはゴキブリのように別の場所へ移住して増殖を続ける。あなたが今夜、何気なく覗いたネットの掲示板の片隅でも、新たな「狂気のコミュニティ」が静かに産声を上げているのかもしれない。
参考:Listverse、ほか
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