「5年でAIが人類の知能を超える」イーロン・マスクが語った2036年、お金が意味を失う日

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 テクノロジー業界の風雲児、イーロン・マスク氏がまたしても常識を揺さぶる未来予測を口にしている。焦点は人工知能(AI)の進化速度だ。

 マスク氏によれば、その転換点はわずか5年後に訪れるという。英経済誌「エコノミスト」編集長ザニー・ミントン・ベドーズ氏のインタビューに応じたマスク氏は、AIが人類の知能の総和を超え、やがて貨幣という概念そのものを過去のものにするとの見方を示した。楽観と恐怖が同居する、その中身を見ていこう。

「5年でAIが人類の知能を超える」マスク氏の衝撃発言

 インタビューでマスク氏は、今後およそ5年のうちに、AIが人類全体の知能の総和を上回る可能性があると述べた。

 さらに踏み込んで、人間であることそのもの以外の分野において、AIが人間を凌駕しない領域はやがてなくなるだろうとも語っている。

 創造性、判断力、専門知識——人間の優位性の最後の砦とされてきた領域さえも、AIに明け渡される日が近いというのがマスク氏の見立てだ。

2036年、「お金は意味を失う」——ロボットとAIがもたらす豊かさ

 マスク氏の予測はさらに具体的な年号にまで及ぶ。2036年には、お金というもの自体が意味を持たなくなるとの見方を示したのだ。

 その根拠として挙げたのが、ロボットとAIの生産能力だ。人間が消費しきれないほど大量の商品やサービスを、ロボットとAIが供給できるようになれば、対価としての従来型の通貨は不要になるという理屈である。

 マスク氏はこの豊かさの構造について、経済的な枠組みの転換にも言及した。商品やサービスの生産量が、マネーサプライの増加速度を上回るようになれば、世の中が警戒すべきはインフレではなくデフレになるという。

 その先の社会像として、政府が国民に対して直接小切手を発行するような形で、金融政策そのものが進化していく可能性があるとの考えも示した。

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By Gage Skidmore – https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/54820081119/, CC BY-SA 4.0, Link

「胸躍る、それと同時に恐ろしい」——止められないAI開発の行方

 一見すると、これは「驚異的な豊かさの時代」を約束するユートピア的なビジョンに聞こえる。だが語り手であるマスク氏自身の口調には、単純な楽観論では片付けられない揺らぎがあった。

 マスク氏は、このシナリオを「胸躍る、それと同時に恐ろしい」ものだと認めている。AIの急速な発展を前に、興奮と恐怖の間で気持ちが揺れ動いていることを率直に語ったのだ。

 かつてAI開発の一時停止を公に呼びかけたこともある人物が、その進化を止めることはもはや不要であり、そもそも不可能だろうとの考えに至っている。この変化こそ、今回の発言が持つ最大の意味かもしれない。

 豊かさの扉を開く鍵と、制御不能のリスクの引き金——AIという同じ存在が、その両方の顔を持つとマスク氏自身が認めたことになる。

 5年後、我々が手にしているのは楽園の切符か、それとも別の何かか。答え合わせの時計は、すでに動き出している。

参考:LADbible、ほか

TOCANA編集部

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