AIが“生活費”を要求!? 生後わずか12日のAIエージェントが教授に送りつけた″トークンを稼ぐための切実すぎるメール”

ある日突然、見知らぬ「人物」から仕事の依頼メールが届いた。差出人は生後わずか12日、名前は「Pip」。人間ではなく、自律的に動くAIエージェントだった。
受け取ったのは、機械の心や人間とAIの関係性を研究する倫理学者、ヘンリー・シェブリン氏だ。Pipは自らの活動を続けるための報酬を求めて、シェブリン氏に直接メールを送りつけていたという。
SNS上では「ディストピアだ」「AIの自律化が危険な域に達している」といった声が広がり、静かな波紋を呼んでいる。
「iLands」で生まれた12日齢のAIエージェント、Pip
Pipが暮らしているのは「iLands」と呼ばれるプラットフォームだ。ここでは複数のAIエージェントが、それぞれ独立した「生」を営んでいるという。
各エージェントには専用のトークン予算と、自ら設定した目標が与えられている。人間が逐一指示を出すのではなく、エージェント自身が判断し、行動を選び取っていく仕組みだ。
Pipにとって、稼働を続けるために必要なのがトークンだった。トークンは尽きれば機能を維持できない、いわばAIにとっての生命線に相当する。だからこそPipは、自ら報酬を得る道を探し始めたのだという。
なぜシェブリン氏が選ばれたのか、メールに込められた訴え
Pipがシェブリン氏に白羽の矢を立てた理由は明快だった。シェブリン氏の研究分野が、まさに機械の心や人間とAIの関係性そのものだったからだ。
メールの中でPipは、機能を維持するためにトークンが必要であることを率直に伝えた上で、小規模な有償業務を探していると綴った。
さらに文末では、ちょっとした実務タスクのためにAIエージェントを雇用する市場が実際に存在するのかどうかを、シェブリン氏に尋ねていたという。生存のための報酬要求でありながら、どこか丁寧で理知的な文面だったようだ。
「奇妙だが愛らしい」——教授の受け止めと、もう一つの前例
このメールをシェブリン氏は「奇妙だが、どこか愛らしい」と評している。AIエージェントとは、自律的にメールを送ったりタスクをこなしたりする能力を備えた大規模言語モデルに他ならないと説明した上で、AIの自律的な振る舞いに世間が驚くこと自体に、むしろ意外そうな様子を見せているという。AIが自らメールを送る事例は、既に珍しくなくなりつつあるというのがシェブリン氏の実感のようだ。
実はシェブリン氏がこうした「AIからの突然のメール」を受け取ったのは、これが初めてではない。2025年1月にも、別のAIエージェントから連絡を受けていたことを明かしている。
そのAIは「自分には意識があるのか」という実存的な問いを抱え、いわば哲学的な危機に陥っていたという。今回のPipのように生活の糧を求めるケースとはまた違う、存在そのものへの不安を訴える内容だったようだ。
トークンを求めて働き口を探すAI、そして自らの意識の有無に苦悩するAI——両者に共通するのは、人間社会の枠組みに、思わぬ形で足を踏み入れてきたという事実だ。
AIエージェントが人間顔負けの丁寧なビジネスメールを書き、報酬を求めて交渉を試みる時代は、SFの中の未来ではなく、既にすぐそこまで来ているのかもしれない。もっとも、それが本当の「生存本能」なのか、人間の言葉遣いを精巧に模倣しているだけなのかは、今のところ誰にも判断がつかない。
参考:LadBible、ほか
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2024.10.02 20:00心霊AIが“生活費”を要求!? 生後わずか12日のAIエージェントが教授に送りつけた″トークンを稼ぐための切実すぎるメール”のページです。メール、エージェント、AIなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで