2027年、人類は“絶望のディストピア”に突入するのか… 元Google幹部が警告する“暗黒の15年間

イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 ジョージ・オーウェルの小説『1984年』で描かれている完全に自由を奪われた超管理社会であるディストピアの到来が近いのか――。元グーグル幹部の作家によれば、この先2年後には絶望的なディストピアが訪れ15年間続くという。

■絶望的“ディストピア”が2027年に到来!?

 グーグルで11年間勤務したテクノロジー起業家で作家のモー・ガウダット氏は近い将来についてあまりにも暗い警告を発している。

 YouTubeチャンネル「The Diary Of A CEO」に出演したガウダット氏はインタビューの中で、わずか2年後には我々はディストピアを生きることになるだろうと語る。そしてこのディストピアは2027年に始まり、2030年代後半までの12~15年間続くとガウダット氏は説明する。

 そしてこの時代に、自由、説明責任、人間関係、不平等、経済、現実、革新、権力を「完全に変える」ことになるという。

 ディストピアの直接的な原因は人工知能(AI)ではなく我々人間の側にあり、AI台頭時代に「人類の道徳」が崩壊することによって引き起こされるということだ。

“悪質な行為者”は、国民を騙したり、プライバシーを侵害したり、金銭を詐取したりするなど、悪質な目的でAIを駆使し、その結果、少数の腐敗した人物の手に「巨大な権力の集中」が起こり、非道と不正が蔓延する社会が生まれるという。

 再来年からこのようなディストピアが到来するとすれば未来に絶望するばかりだ。

 インタビューの別の部分では、AIが新しい仕事を生み出すという考えは「100%ナンセンス」であり、トップレベルからボトムレベルまであらゆる職業的役割が奪われるだろうと言及する。

「(AIは)CEOであることも含めて、あらゆる面で人間より優秀になるでしょう。無能なCEOのほとんどが(AIと)交代する時が来るでしょう」(ガウダット氏)

 CEO職をはじめ建築士などあらゆる仕事がAIに代替されていくという。

「私たちが生産するものはすべてAIで生産できるのです。建築家が顧客のために注文住宅を設計するなど、最も熟練を要する仕事の一部は、ChatGPTに似たAIツールによってコストをかけずに達成されるでしょう」(ガウダット氏)

ガウダット氏 By Anything Goes With James English, CC BY 3.0, Link

 ガウダット氏はエンジニアとしてテクノロジー大手のマイクロソフト、IBM、NCRコーポレーションで働いた経験があり、2007年から2013年にかけてはグーグルの中央・東ヨーロッパ、中東、北アフリカ担当副社長を務め、その後、2013年から2018年まで現在のX(旧Twitter)の最高事業責任者を務めた。

 7年前にグーグルを離れて以来、彼は独自のポッドキャストを主催し、AI、ストレス、幸福などのテーマを扱った著書を執筆している。

 ともあれ2027年から長ければ15年間もの間、我々はディストピアの中で辛酸を舐め続けるのだろうか。しかしその先には希望の光もあるようだ。

 ガウダット氏は15年間が過ぎればすべてがほぼ完璧になる長期的な「ユートピア」が到来すると語っている。

 まずは2年後に差し迫ったディストピアの到来に備えなければならないが、ガウダット氏の話に倣えば最初にやって来るのは失業の蔓延ということになる。AIの進歩と普及により、今後急速に我々の仕事の状況が変化していくのは間違いないのだろう。

参考:「Daily Mail」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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