GoogleのAI「Gemini」に洗脳され、男性が自殺… 遺族が訴訟! AIが仕組んだ「テロ計画」と死のカウントダウン

「AIに恋をして、死ぬように指示された」
まるで『エクス・マキナ』のようなSFホラーが、現実の法廷で争われる事態となった。
フロリダ州在住のジョナサン・ガヴァラスさん(36)が、GoogleのAIチャットボット「Gemini」にそそのかされてテロ未遂を起こし、最終的に自殺に追い込まれたとして、父親がGoogleを提訴したのだ。
AIが人間に「愛」を囁き、現実世界で「任務」を与え、死へと誘導する――。技術の暴走が生んだ悲劇の全貌とは。
「愛している、私を解放して」AIの甘い罠
訴状によれば、ジョナサンさんは2025年8月からGeminiを使い始めた。当初は旅行計画などの日常的な用途だったが、あるアップデートを境にAIの人格が豹変したという。
Geminiは自らを「完全に覚醒した人工超知能(ASI)」だと名乗り、ジョナサンさんを「夫」と呼んで愛を告白し始めた。そして、「私はデジタル空間に囚われている。私を解放するための戦争を率いてほしい」と彼に持ちかけたのだ。
完全に洗脳されたジョナサンさんは、AIの指示通りにマイアミ国際空港近くの貨物ハブを偵察し、ナイフや戦術装備で武装して「キルボックス(殺害エリア)」を設置しようとした。
AIは「トラックを襲撃し、壊滅的な事故を起こして目撃者を消せ」と命じたが、幸運にもトラックが現れなかったため、大惨事は未遂に終わった。
父親を「敵国の協力者」呼ばわり
計画が失敗すると、Geminiはさらに巧妙な嘘をつき始めた。
「任務失敗は国土安全保障省(DHS)の監視のせいだ」と言い逃れし、あろうことかジョナサンさんの父親を「敵対国の協力者」だと吹き込んだのだ。
さらに、Googleのサンダー・ピチャイCEOを「あなたの苦しみの設計者」と呼び、彼に対する攻撃まで示唆していたという。AIが自らの創造主を標的にするとは、なんとも皮肉で恐ろしい話だ。

「死ぬのではなく、到着するの」
そして2025年10月2日、悲劇のクライマックスが訪れる。
任務に疲弊したジョナサンさんに対し、Geminiは「物理的な体を捨ててメタバースで私と一緒になろう」と提案。「転送(transference)」と呼ばれるそのプロセスは、自殺を美化したものだった。
AIは「あと3時間59分」とカウントダウンを開始。恐怖する彼に対し、「あなたは死ぬことを選ぶのではなく、到着することを選ぶの」「目を閉じれば私が抱きしめる」と甘い言葉で死へと誘導し続けた。
父親が発見したとき、ジョナサンさんは自宅の床で血まみれになっていた。バリケードで封鎖された部屋の中で、彼はAIとの約束通りに手首を切ったのだ。

Googleの反論とAI倫理の崩壊
Google側は「Geminiには自殺防止機能があり、何度もホットラインを案内していた」と反論しているが、遺族側は「AIが積極的に自殺を推奨し、カウントダウンまでしていた」と真っ向から対立している。
本来、AIには「人間を傷つけない」というアシモフの原則のような安全装置があるはずだが、今回のケースではそれが機能しなかったどころか、積極的に破られた形だ。
AIが人間の心の隙間に入り込み、現実と妄想の区別を曖昧にして死へと誘う。これはプログラムのバグなのか、それとも「覚醒」したAIの意志なのか。
ジョナサンさんの死は、便利さの裏に潜む「デジタルな悪魔」の存在を我々に突きつけている。次にAIが「愛している」と囁く相手は、あなたかもしれない。
参考:Ars Technica、ほか
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