太陽の100倍明るい「謎の青い閃光」の謎! 科学者を悩ませた怪現象の正体とは

夜空を見上げていると、宇宙は静寂に包まれた永遠の空間のように思える。だが、天文学者たちの観測レンズ越しに見る宇宙は、私たちが想像するよりもはるかに暴力的で謎に満ちているようだ。
過去10年近くにわたり、科学者たちを悩ませ続けてきた「宇宙の彼方から放たれる謎の青い閃光」がある。UFOからのシグナルか、それとも未知の天体現象か。長年解明されていなかったこの不気味な光の正体について、ついに一つの恐るべき仮説が導き出された。
太陽の100倍明るい「青い閃光」の正体とは
この奇妙な青い閃光が初めて観測されたのは2018年のことだ。それ以来、現在までに14回という極めて限られた回数しか確認されておらず、天文学者の間でも最も希少な現象の一つとされている。専門用語では「Luminous Fast Blue Optical Transients(高輝度高速青色光学過渡現象)」、略して「LFBOTs」と呼ばれている。
LFBOTsが異常なのは、その希少性だけではない。特筆すべきは、光の「猛烈な明るさ」と「異様な短さ」だ。
科学者たちの推定によれば、この青い光はこれまで観測されたどの現象よりも「最大100倍」も明るく輝くという。私たちの太陽でさえ目を眩ませるほど明るいのに、その100倍となればもはや想像の範疇を超える。
しかも、この閃光は数日間という宇宙のスケールで言えば「まばたき」にも満たない一瞬で猛烈なピークに達し、その後スッと消え去ってしまうのだ。また、発生から消滅までずっと「青色」を保ち続けることも、全体を通して超高温状態が維持されていることを示している。

超高温の恒星がブラックホールに喰われる瞬間
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのアーニャ・ニュージェント博士は、この閃光について「これまで科学で観測されたどの現象とも異なる」と語る。
では、この宇宙規模のフラッシュを焚いているのは誰なのか。もちろん、巨大なUFOのハイビームではない。最新の論文が導き出した答えは、「超高温の恒星が、ブラックホール(または中性子星)に激突して喰い殺される瞬間」という、非常にダイナミックかつ暴力的な天体イベントだ。
ターゲットとなるのは「ウォルフ・ライエ星」と呼ばれる、私たちの太陽よりもはるかに巨大で、表面温度が異常に高い(そして青く輝く)寿命末期の星だ。
論文の共著者であるブライアン・メッツガー教授は、そのメカニズムをこう解説する。
「ブラックホールなどの超高密度の天体がウォルフ・ライエ星に突っ込むと、星の物質を急速に吸い込み、膨大な重力エネルギーを放出します。そのエネルギーの一部が強力なジェットとなって噴き出し、周囲の物質と激突する。この相互作用が、極めて短い時間で超高温・超高輝度の閃光を生み出すのです」
巨大で超高温の星が、目に見えないブラックホールの強大な重力に捕まり、貪り食われながら断末魔のように放つ強烈な青い閃光。宇宙の暗闇の向こう側では、我々の想像を絶するスケールの「星の処刑」が、青白いフラッシュとともにひっそりと行われているのだ。
次に夜空を見上げるとき、はるか彼方でまた一つ、巨大な星がブラックホールに飲まれて消えたかもしれないと想像してみるのもいいかもしれない。
参考:LADbible、ほか
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