ビル・ゲイツが「人工太陽」を独占する!? 核融合炉『Infinity One』申請の戦慄と2029年へのカウントダウン

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 ビル・ゲイツ。世界最大級の富豪が、いま、人類の歴史を根底から塗り替える「究極のエネルギー」をその手に収めようとしている。

 ゲイツ氏が巨額の出資を行うエネルギー企業「タイプ・ワン・エナジー(Type One Energy)」が、アメリカ・テネシー州に建設予定の核融合施設について、正式なライセンス申請を行ったことが判明した。その目的は、文字通りの「人工太陽」を地球上に作り出すことだ。

ドーナツ型を超える「ねじれた」知能、ステラレータの衝撃

 これまで核融合発電といえば、ドーナツ型の装置「トカマク型」が主流だった。しかし、タイプ・ワン・エナジーが挑んでいるのは、その「ひねくれた親戚」とも呼ばれる「ステラレータ型」だ。

 この装置は、超高温のプラズマを磁場で閉じ込める際、非常に複雑で「ねじれた」形状の磁気コイルを使用する。建設の難易度はトカマク型を遥かに凌ぐが、稼働時の安定性は極めて高いとされる。1億度という、太陽の中心温度すら凌駕する熱を、地球上の小さな「瓶」の中に閉じ込める――。これはもはや科学というより、神話の領域に近い。

石炭の跡地に生まれる「無限の知性」

 建設場所に選ばれたのは、テネシー州にある元石炭火力発電所の跡地だ。60年以上も化石燃料を燃やし続けてきた煙突が倒されたその場所に、次世代の核融合プロトタイプ「インフィニティ・ワン(Infinity One)」が鎮座することになる。

 タイプ・ワン・エナジーの計画によれば、2029年までにはプロトタイプを稼働させ、その後、350メガワット規模の本稼働用リアクター「インフィニティ・ツー」の建設に着手するという。

 日本の感覚で言えば、かつての製鉄所や炭鉱の跡地から、突如としてUFOのエンジンが生まれるような、そんな時代の劇的な転換さえ感じさせる。

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ビル・ゲイツは「何」を目指しているのか

 ゲイツ氏はこの核融合プロジェクト以外にも、次世代型原発(テラパワー)などのクリーンエネルギーに執着し続けている。一見すると環境保護のための素晴らしい慈善活動に見える。

 だが、もしビル・ゲイツが、全人類の生命線であるエネルギーの「大元」を、この「人工太陽」によって独占しようとしているとしたら? 太陽を自らの手で作り出し、その供給スイッチを握る男。それは、私たちがこれまでのSF映画で見てきた、どんな独裁者よりも強大な力を持つことになる。

 一説には、核融合が実現すればフリーエネルギーの時代が来ると言われているが、それこそが既存の国家や経済システムを崩壊させる「終わりの始まり」になる可能性も秘めている。

 ビル・ゲイツがテネシーの山奥で静かに進める「太陽の檻」。その扉が開かれたとき、私たちは真の楽園に足を踏み入れるのか、あるいは「ゲイツという名の神」の支配下に置かれることになるのか。2029年の稼働に向けたカウントダウンを、期待半分、不気味さ半分で見守り続けたい。

参考:Popular Mechanics、ほか

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