北朝鮮の「異常すぎる日常ルール」14選! 電子レンジ禁止、髪型は国が指定……

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 北朝鮮が地球上で最も抑圧的な国であることは、今や誰もが知っている。金(キム)一族の気まぐれが国のすべてを決定し、国民はそれに従うしかない。

 しかし、その抑圧が私たちの想像を絶するほど「理不尽」で「奇妙」であることは、意外と知られていないのではないだろうか。私たちにとってごく普通の日常的な行動が、あの国では投獄、あるいは「死刑」に直結する。

 今回は、北朝鮮では犯罪になってしまう「14の異常な法律とルール」をご紹介しよう。これを読めば、あなたの当たり前の日常がいかに恵まれているかが分かるはずだ。

1. インターネットの使用

 北朝鮮でインターネットが禁止されているのは驚きではないだろう(そもそもネットに繋がるデバイスを持っている国民はほぼいない)。

 しかし2000年、政府は「Kwangmyong(光明)」という独自のイントラネット(国内専用ネットワーク)を開設した。一部の特権階級の役人のみ、監視付きで28の外国ウェブサイトにアクセスできるが、使用するパソコンには「Red Star OS」という国営の監視OSが入っている。とはいえこのネットワークも完璧ではなく、2022年にアメリカのハッカーが腹いせに北朝鮮の全システムをダウンさせた事件は記憶に新しい。

2. 外国メディアの消費

 インターネットと同様、外国のメディア(本、音楽、映画、テレビ番組など)を見ることは厳しく禁じられている。見つかればただでは済まない。

 ただし、例外は金一族だ。前指導者の金正日(キム・ジョンイル)が大の映画オタクだったことは有名だが、息子の金正恩(キム・ジョンウン)も外国映画のファンだと言われている。

3. 国際電話をかけること

 北朝鮮では、電話をかける相手やタイミングを間違えると命を落とす。とくに国際電話は最大のタブーだ。2007年には、地下室に国際ネットワークに繋がる電話を隠し持っていた政府高官が、大群衆の前で公開処刑されている。もっとも、一般市民は電話すら持っていないので、これはエリート層特有の命がけのギャンブルと言える。

4. ブルージーンズを穿くこと

 世界中どこにでもあるブルージーンズだが、北朝鮮では「アメリカの資本主義的退廃の象徴」として着用が禁止されている。この規制は徹底しており、国内で放送が許可された数少ない西洋のテレビ番組(イギリスのガーデニング番組など)でも、出演者が穿いているジーンズにはわざわざボカシが入れられているほどだ。

5. 指定外のヘアスタイルにすること

 髪が伸びたら切らなければならないが、床屋に行くのも命がけだ。北朝鮮政府は「女性は18種類、男性は10種類」の合法的なヘアスタイルをリスト化している。これ以外の髪型にすることは犯罪であり、死刑になる可能性すらある。もしリストにない髪型にしたいなら、政府の許可証が必要だという。

6. 電子レンジの所有

 北朝鮮には「レンジでチン」という概念がない。電子レンジは不要な西洋の贅沢品として禁止されているからだ。しかし本当の理由は「深刻なエネルギー不足」である。もし全国民が一斉に電子レンジを使えば、北朝鮮の脆弱な電力網は一瞬で崩壊してしまうだろう。

7. 自分の職業を選ぶこと

「エンジニアの才能があるからIT企業へ」といった自由は北朝鮮にはない。仕事は党が決めるものであり、国家のニーズに合わせて割り当てられる。もし自分に合わない仕事に就かされ、成果が出せなかったら? 無能な労働者の代わりはいくらでもいる、ということだ。

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8. 車の運転

 北朝鮮では交通違反の罰則は厳しいが、国民の99%は一生心配する必要がない。なぜなら、党の覚えがめでたい政府高官とその専属運転手しか運転免許を取得できないからだ。しかも、運転できるのは男性のみという徹底ぶりである。

9. 住む場所を決めること

 どこで働くかを決められないのだから、どこに住むかを決められないのも当然だ。人々は政府が指定した場所(たいていは職場の近く)に住むしかない。特に首都の平壌(ピョンヤン)はエリート中のエリートしか住めない特権都市であり、平壌から遠く離れた場所に飛ばされるほど「党から嫌われている」ことを意味する。

 

10. 金一族への不敬(肖像画の扱いに注意)

 金一族の悪口を言うのは論外だが、各家庭に飾ることが義務付けられている「歴代指導者の肖像画」の扱いにも細心の注意が必要だ。肖像画は常にピカピカに磨いておかなければならず、火事などの緊急時には「何よりも先に」持ち出して救わなければならない。

 2020年、自宅が火事になった際、肖像画よりも自分の子どもを先に助けた母親が投獄の危機に直面したという恐ろしい報道もある。

11. 金正恩の演説中に居眠りすること

 最高指導者がテレビやラジオで話しているときは、全神経を集中して聞かなければならない。2015年、過労で疲れ果てたある政府高官が、金正恩の演説中にうっかり居眠りをしてしまった。彼はその罪により、100人以上の群衆の前で「高射砲(対空機関砲)」で粉々に吹き飛ばされて処刑されたと報じられている。北朝鮮のニュースは真偽の確認が難しいが、いかにもありそうな話だ。

12. 笑顔や笑い声をあげること

 人間の基本的な感情すら国家の統制下にある。たとえば、初代指導者である金日成(キム・イルソン)の命日である7月8日は「哀悼の日」であり、この日に笑顔を見せたり笑い声をあげたりすることは犯罪となる。少しでも楽しそうな素振りを見せれば、強制労働収容所送りか、運が悪ければ即刻処刑だ。

13. 国外へ出ること

 これほど最悪な国なら逃げ出したいと思うだろうが、もちろん出国は許されない。海外へ行けるのは、金正恩の稀な外遊に同行する一部の党幹部だけだ。韓国へ逃れようとする脱北者のニュースはよく耳にするだろうが、もし捕まれば本人だけでなく残された家族に何が起きるか……ここではあえて触れないでおく。

14. 選挙で投票しないこと

 これほどの独裁国家でありながら、実は北朝鮮にも「選挙」がある。そして、市民は必ず投票しなければ厳しい罰を受ける。

 ただし、投票用紙の選択肢は「党が指名した候補者1名」のみ。つまり、国民の権利ではなく「党への絶対的な忠誠を示すための義務的な儀式」でしかないのである。

 好きな服を着ることも、好きな場所に住むことも、好きな動画を見ることも許されない。そう考えると、“普通の日常”とは案外ぜいたく品なのかもしれない。

参考:ODDEE、ほか

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