宇宙人からメッセージが届いたらどうする? 科学者が発表した「エイリアンとのファーストコンタクト、8つのプロトコル」

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 もし明日、宇宙の彼方から「こんにちは」というメッセージが届いたら、地球はどうなるだろうか。映画『コンタクト』や『メッセージ』のように、世界中がパニックに陥るか、あるいは各国が我先にと宇宙人との交信を巡って争い始めるかもしれない。

 こうした「ファーストコンタクト(初めての接触)」の混乱を防ぐため、科学者たちが大真面目に作成した「エイリアンからのメッセージ受信時のマニュアル(8つのプロトコル)」が新たに発表された。人類にとって最も歴史的な瞬間に備えた、究極のプレイブックである。

「すぐに発表するな」 誤報とパニックを防ぐルール

 この新たな計画を発表したのは、地球外知的生命体探査(SETI)に取り組む国際宇宙航行アカデミー(IAA)の委員会など、第一線で宇宙のシグナルを監視している専門家たちだ。最近、トランプ政権によるUFO機密ファイルの大量公開によってオカルト界隈が熱狂しているが、科学者たちは「誤報による世界のパニック」を何よりも恐れている。

 そのため、プロトコルの第一のルールは「急いで発表するな」である。

 もし地球外からのものと思われる不自然な電波やレーザー信号をキャッチしても、すぐに「宇宙人発見!」と発表してはいけない。まずは独立した複数のチームや観測所にデータを共有し、異なる機器と方法で徹底的に検証しなければならない。

 過去にも、電子レンジの開閉音を「宇宙からのシグナル」と勘違いしたという笑えない実話がある。科学者たちは、この検証プロセスには数ヶ月、あるいは数年かかる可能性もあると警告している。

国連への報告と「SNSのデマ」との戦い

 厳しい検証をクリアし、それが「本物のエイリアンからの信号」だと確信できた場合、次に行うべきは「全世界への同時公表」だ。一部の国や機関で情報を独占することは許されず、科学界だけでなく、国連(UN)などの国際機関にも迅速に報告し、検証用の生データもすべて一般公開しなければならない。

 また、現代ならではのルールとして「SNS対策」が大きく取り上げられている。

「エイリアンが攻めてくる」「政府が真実を隠している」といったデマやフェイクニュースがSNSで爆発的に拡散するのは火を見るより明らかだ。そのため、研究者は憶測と事実を明確に区別し、噂には迅速に対応することが求められている。

 さらに、第一発見者となった科学者は「地球上で最も有名な人物」となり、熱狂的なファンや陰謀論者からの嫌がらせの標的になる危険性が高い。そのため、所属機関が研究者を全力で保護する体制もプロトコルに盛り込まれている。

最大のルール「絶対に勝手に返信するな」

 そして、このプロトコルの中で最も強烈で重要なルールがこれだ。

「たとえエイリアンからメッセージを受け取っても、絶対に勝手に返信してはならない」

 人類の代表として誰がどんな返事をするのか? 「こんにちは、地球です」と友好的に返すのか、それとも警戒心をむき出しにするのか。英語で返すのか、それとも数学で返すのか。

 それは一人の科学者や一つの国が勝手に決めていい問題ではない。国連をはじめとする国際機関での協議が完了し、地球全体としての総意がまとまるまでは、いかなる返信も送ってはならないと明記されている。

 もし、どこかのマッドサイエンティストや暴走した国家が勝手に「迎えに来てくれ」と返信して、映画『インデペンデンス・デイ』のような侵略艦隊を呼び寄せてしまったら、人類はたまったものではないからだ。

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信号を守り、未来へ繋ぐ

 また、受信したデータや解析コードは、未来の世代が再検証できるように複数の安全な場所にアーカイブ(保存)される。さらに、エイリアンからの信号が電波で送られてきている場合、その周波数帯を地球の通信(スマホやテレビなど)の電波でかき消してしまわないよう、国際的な保護協定を結ぶことも推奨されている。

 宇宙の暗闇から届くかもしれない、たった一言のメッセージ。それが人類に希望をもたらすのか、それとも絶望をもたらすのかは分からない。しかし、このプロトコルがある限り、少なくとも私たちは「パニックになって自滅する」という最悪のバッドエンドだけは回避できるかもしれない。

参考:Daily Mail、ほか

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