毎朝モップで消しても必ず現れる足跡…… 防犯カメラにも映らない「ハイハイする子どもの霊」に怯える家電量販店の従業員

アルゼンチンのメンドーサという街の中心部にある、ごく普通の家電量販店。冷蔵庫やテレビが並ぶこの明るい店内で今、従業員たちを恐怖のどん底に陥れる「気味の悪い現象」が連日連夜続いている。
夜、床をピカピカに磨き上げてからシャッターを下ろしたはずなのに、翌朝出勤すると、店のあちこちに「小さな裸足の足跡」と「手形」が無数にペタペタとついているというのだ。
監視カメラには誰も映っていない。鳴らないアラーム
地元のニュースメディア「Mendoza Post」の取材に応じた従業員たちによれば、最初は「倉庫の奥から変な音がする」「ちょっとした擦れ跡がある」といった、どうとでも説明がつくような些細な異変から始まったという。
しかしここ数週間、その現象は完全にエスカレートした。
閉店時にしっかりとモップをかけ、誰もいないことを確認して店を閉める。ところが翌朝になると、まるで誰かが夜通し店内で遊んでいたかのように、濡れたような小さな足跡や、床を這いつくばった(ハイハイした)ような小さな手形が残されているのだ。

「最初は隣の店から音が漏れているだけだと思っていました。でも、防犯カメラ(CCTV)をチェックしても誰も入ってきていないし、誰も通っていない。侵入者を知らせるアラームも一切鳴っていないのに、足跡だけが毎日現れるんです」
従業員の一人は「ここに『私たち以外の何か』がいるような、奇妙で気味の悪い感覚が拭えません」と語る。
倉庫で響く物音と、この土地の「過去」
怪異は足跡だけではない。高く積まれたテレビやミキサーが並ぶバックヤード(倉庫)では、従業員が一人で作業している時でも、ドスンという物音や何かが引きずられるような足音が頻繁に聞こえるという。
毎日夜に掃除をしては、朝に新しい手形と足跡を発見するという不気味なルーティンに耐えかねた従業員たちは、ついに「この場所の歴史」を調べ始めた。
彼らの店舗があるエスパーニャ通りとヘネラル・パス通りの交差点付近は、現在でこそ商業施設が立ち並んでいるが、かつては全く違う風景が広がっていた。すぐ近くには鉄道が走り、低層住宅や「コンベンティージョ」と呼ばれる移民向けの長屋(集合住宅)が密集する、非常に活気のあるエリアだったのだ。
従業員たちはその事実に思いを馳せる。「ここには普段、小さな子どもなんて滅多に来ません。ましてや裸足でハイハイするような子どもなんて。でも昔、この場所には移民の家族がたくさん住んでいて、朝から晩まで子どもたちが走り回っていたはずなんです」

時を超えて現れる「子どもたちの足跡」なのか
誰もいない夜の店内に現れる、小さな裸足の足跡と手形。
それは、かつてこの場所で笑い、泣き、そして走り回っていた移民の子どもたちの「記憶(残留思念)」が、時を超えて現代のピカピカの床に焼き付いているのだろうか。
オカルトファンにとってはロマンあふれる話かもしれないが、毎朝その不気味な足跡をモップで拭き取らなければならない従業員たちにとっては、たまったものではないだろう。アルゼンチンの家電量販店で繰り広げられる、現在進行形のポルターガイスト現象。次に監視カメラが捉えるのは、ただの「足跡」か、それとも「足跡の主」なのだろうか。
参考:Mirror、Mendoza Post、ほか
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