身長190cm・体重91kgの「巨人」の骨が海底から引き揚げられた —— デニソワ人=聖書のネフィリム説が再燃

海底から引き揚げられた2本の脚の骨が、いま「聖書の巨人」をめぐる古い議論に火をつけている。
骨の主は、我々ホモ・サピエンスでもネアンデルタール人でもない。約55万年前にネアンデルタール人の系統から分かれた謎の旧人類、デニソワ人だ。
復元された身長は最大で約190cm、体重は約91kg。氷河期を生きた人類としては明らかに規格外である。しかもその骨は、陸ではなく海の底に沈んでいた——。
海底から引き揚げられた「規格外」の脚の骨
化石が見つかったのは、台湾と中国大陸の間に横たわる澎湖(ポンフー)水道の海底だ。回収されたのは大腿骨の一部と脛骨で、それぞれ「澎湖2号」「澎湖3号」と呼ばれている。
骨の内部に残っていたタンパク質の分析で、2体はいずれもデニソワ人の系統に属すると判明した。かつて東アジアの広大な範囲に暮らしていたとされる集団だ。
東京大学が主導した研究チームの推定によれば、大腿骨の主は身長約180cm・体重約83kg。脛骨の主にいたっては、身長約190cm・体重約91kgに達していた可能性があるという。現代の成人男性の平均身長(約175cm)を大きく上回る数字だ。
どちらの化石も完全ではなかったため、チームは古代人・現代人の似た脚の骨と比較して元の長さを復元した。大腿骨は約49cm、脛骨は約43cm。脛骨には治癒した外傷とみられる膨らみも残る。
性別は生物学的証拠からは特定できなかったが、骨の巨大さから男性の可能性が高いという。氷河期の人類でも最大級の体格だ。
「ネフィリム」説が浮上した理由——舞台が海底だったこと
この規格外の体格に強く反応したのが、独立系の研究者ジミー・コルセッティ氏だ。
彼はX上で、デニソワ人が現代の平均的な男性より20cmほど高かったと指摘し、彼らこそ聖書に登場する「ネフィリム」——しばしば巨人と解釈される謎の存在——だったのではないかと改めて問いかけた。
さらに彼は、骨が海底から見つかった点にも意味を見いだしている。大洪水が本当に起きた痕跡ではないか、というわけだ。ただし本人も、骨の年代が洪水伝承と無関係である可能性は認めている。
ネフィリムは旧約聖書に2度登場する。大洪水の記述の直前にあたる創世記6章4節と、民数記13章33節だ。
より詳しい描写は、古代の宗教文書「第一エノク書」冒頭の「見張りの書」にある。堕天した見張りの天使たちが人間の女性を妻とし、生まれた巨大で暴力的な子らが地上に混乱と流血をもたらしたため、神は彼らを断罪し大洪水で世界を洗い流した——という筋書きだ。
もっとも、研究にはデニソワ人とネフィリム、あるいは世界規模の洪水を結びつける証拠は一切示されていない。論文自体もまだ査読を経ていない。

ベルクマンの法則を揺るがす巨体——研究者が本当に驚いていること
研究チームの関心は伝説ではなく、身体そのものにある。
これまで判明していたのは、大きな脳、頑丈な顎、異様に大きな歯といった特徴だけ。頭から下の骨がほとんど見つからず、全身像は長らく空白だった。
チームによれば、彼らの体格は約75万年前に中国北部にいた初期のホモ・エレクトスより20〜30cm高く、20〜30kg重い。後期更新世に東アジアで暮らしていたホモ・サピエンスをも上回るという。
これは、低緯度の温暖な地域ほど体が小さくなるとするベルクマンの法則に反する結果だ。彼らが寒冷期に生きていたという事情だけでも説明はつかず、大きな脳は大きな体の副産物だった可能性も指摘されている。
脛骨の化学分析からは、肉に大きく偏った食生活も浮かび上がった。山岳のヤギやヒツジから大型の草食獣、肉食獣まで狩っていた痕跡も残る。強靭な体は、洗練されていない道具で獲物を追い詰めるための装備だったのかもしれない。
興味深いのは、大腿骨の後面に走る厚く角ばった隆起だ。現生人類に多く見られ、狩猟採集民では長距離移動と結びつけられてきた特徴である。彼らも絶えず歩き回る生活だったのか、それとも南アジアで確認されているホモ・サピエンスとの交雑で受け継いだ形質なのか。
結論を出すには、化石も遺伝情報もまだ足りない。海底に沈んでいた2本の骨が語れるのは、ここまでだ。だが「東アジアに、現代人の平均をはるかに超える体格の人類がいた」という一点だけは揺るがない。彼らを見上げた誰かが、その記憶をどんな物語に変えたのか——確かめる手立ては今のところないないようだ。
参考:Daily Mail、ほか
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2024.10.02 20:00心霊身長190cm・体重91kgの「巨人」の骨が海底から引き揚げられた —— デニソワ人=聖書のネフィリム説が再燃のページです。巨人、デニソワ人、ネフィリムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
