「長さ38センチのミイラ化した指」は巨人ネフィリムの証拠なのか!?

画像は「Ancient Code」より

 旧約聖書に登場する巨人、ネフィリムのミイラ化した指なのか――。エジプトで見つかった38センチの指は誰のものかはわからないが本物のミイラであるという。

■長さ38センチのミイラ化した指の持ち主は?

 旧約聖書の『創世記』によれば地上に降りた神の子らと人間の女性との間で生まれたのが巨人、ネフィリム(Nephilim)である。ネフィリムの身体はどれほどの大きさだったのか。たとえばネフィリムの手の指は38センチもの長さであったのか。

 1988年、スイスの起業家で考古学者のグレゴール・スポーリ氏(当時56歳)はエジプトでの遺跡調査中に出会った盗掘者の老人が持っていた貴重な所持品の1つを見る機会を得た。それは長さ38センチもあるミイラ化した謎の巨大な指であった。指のミイラと一緒に、指をX線で撮影した画像と本物であることを保証する証明書もあった。

 スポーリ氏が高額な対価を提示してこの巨大な指のミイラを譲ってほしいと申し出たところ、盗掘者は「絶対に譲らない」と答えたという。それでも何枚かの写真を撮ることは許されたのだった。

 写真はヨーロッパの大手新聞社「BILD.de」に掲載され、当時のエジプトの研究者はこれは身長5メートルを超えるヒューマノイドの指に違いないと指摘している。

画像は「Ancient Code」より

「BILD.de」紙のインタビューで、スポーリ氏は次のように述べている。

「それは長方形の包みで、かび臭い匂いがしました。(包みを開いて)そのこげ茶色の巨大な指を見たときは、まったくもって驚きました。手に取って写真を撮ることも許されました。大きさを比較するため、隣に紙幣が置かれました。曲がった指は裂けて、乾燥したカビで覆われていました」(スポーリ氏)

 スポーリ氏はエジプトを去った後、この驚くべき遺物についてもっと知りたいと思い、この巨大なヒューマノイドの残りの部分がどこにあるのかを探りたいと考えた。

 2009年に再びエジプトに赴き、さらに詳しく調査したいと考えたスポーリ氏だったが、残念ながら盗掘者の老人は姿を消しており、科学者や研究者を困惑させている謎の指の痕跡もすべて失われていて新たな情報はまったく得られなかった。

 この謎の古代遺物は今も研究者たちを混乱させており、最大の問題は、この指が考古学や歴史が提示している従来の理論のいずれにも当てはまらないアノマリー(例外)であることだ。

イメージ画像 Created with DALL·E

 世界各地に伝わる“巨人伝説”だが、科学者の中にはかつての地球上に巨人が実際に存在したと主張する者もいる。この指は遠い昔に巨人が実際に地球上を歩いていたことの証拠になるのだろうか。そしてそれは旧約聖書に登場する巨人、ネフィリムなのか。

 もしもこの謎の指のミイラは今もどこかに実在しているのだとするなら再び公になることを期待したい。

参考:「Ancient Code」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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