「鏡に自分が映らなかった…」 臨死体験で出会った存在が明かした“幽霊の正体”

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 死後の世界は存在するのか。この問いに決定的な答えはないが、世界中で語られる臨死体験には不思議な共通点がある。アメリカ・モンタナ州に住むデビッド・オークフォード氏も、臨死体験を経験した一人だ。彼は19歳だった1979年、ドラッグの過剰摂取によって生死の境をさまよった。そしてその最中、自らの身体を外側から見下ろし、不思議な存在と遭遇したという。その体験は40年以上が経過した今も、彼の人生観を大きく左右し続けている。

パーティー会場で見た“動かない自分”

 当時のオークフォード氏は荒れた生活を送っていた。幼い頃から家庭環境に恵まれず、酒や薬物に囲まれた日々を過ごしていたという。新しい人生を始めようと考えていた矢先、友人たちとのパーティーで強力な薬物を摂取した。

 友人から渡された茶色い塊をコカインの一種だと聞かされて吸引した直後、彼は意識を失った。後になって、それがクラックコカイン(コカインを加工し吸引できるようにした違法薬物)だったと知ったという。しかし彼によれば、本当に恐ろしかったのはその後だった。

 気がつくと、彼は椅子に座ったまま動かない自分の身体を見下ろしていた。部屋ではロック音楽が鳴り響き続けている。家の外へ出ようとしてもドアに触れることができず、音楽を止めようとしてもステレオのボタンやコードに手が届かない。さらに浴室の鏡を覗き込んだ時、決定的な異変に気づいた。鏡の中に自分の姿が映っていなかったのである。

 彼は身体へ戻ろうとしたが、その時初めて自分が床から浮いていることに気づいたという。地面の感触がまったくなく、それが何よりも恐ろしかったと振り返っている。

謎の存在「ボブ」が語った時間の正体

 混乱の中で、彼は幼少期に通っていたキリスト教学校で覚えた祈りを思い出した。そして神に助けを求めた瞬間、部屋の入り口付近に奇妙な存在が現れたという。

 その存在は人間の姿ではなく、床から浮かぶエネルギーの塊のように見えたという。最初は悪霊ではないかと疑ったが、その存在は彼しか知らない幼少期の記憶を次々と言い当て始めた。3歳や4歳の頃の出来事、本人ですら忘れていた記憶を語られたことで、オークフォード氏は相手を信頼するようになった。

 やがて彼はその存在を「ボブ」と呼ぶようになる。ボブは彼に奇妙な世界観を説明したという。その中でも最も印象的だったのが、「時間は人間が考えているようなものではない」という話だった。

 ボブによれば、過去・現在・未来は別々に存在しているのではなく、本来はすべて一つにつながっているという。人間はそれを直線的な流れとして認識しているに過ぎないのだというのだ。こうした考え方は現代のスピリチュアル思想や一部の物理学的解釈を思わせるが、もちろん科学的に証明されたものではない。しかし臨死体験者の証言には、「時間が存在しなかった」「すべてを同時に見た」といった似た話がしばしば登場するのも興味深い点である。

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オークフォード氏 画像は「Daily Mail」より

「幽霊は同じ行動を繰り返している」

 さらにボブは、幽霊についても奇妙な説明をしたという。

 彼によれば、この世には同じ行動を延々と繰り返しているエネルギーが存在し、それが人々が幽霊と呼んでいるものの正体だという。生前の感情や行動パターンから抜け出せず、同じ場所で同じことを何度も繰り返している存在だというのである。

 オークフォード氏は後になって、この言葉が自身への警告だったのではないかと考えるようになった。薬物依存とは、まさに同じ行動を繰り返し続ける状態だからだ。彼はこの体験をきっかけにハードドラッグを断ち、その後長年苦しんだアルコール依存も克服し、2012年には完全な断酒を達成したという。

 帰還後、彼は家族へ体験を語ったが、「そんな話は聞きたくない」「馬鹿なことを言うな」と取り合ってもらえなかった。それ以来長く沈黙を守ってきたが、現在でもボブは自分を見守り続けていると信じている。毎晩語りかけることもあるという。

 もちろん、この体験が本当に死後の世界への接触だったのか、それとも極限状態の脳が生み出した幻覚だったのかを証明することはできない。しかし体外離脱、自分の遺体の目撃、光や存在との遭遇、そして人生観を一変させるメッセージ――こうした要素は世界中の臨死体験談で繰り返し報告されている。

 死の淵で彼が見たものは何だったのか。そして「幽霊は同じ行動を繰り返している」という警告は、単なる幻覚だったのか、それとも別の何かからのメッセージだったのか。その答えは今も闇の中である。

参考:Daily Mail、ほか

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