幽霊、体外離脱、既視感…… 5000人調査で判明″不思議な体験”の約半数は「心地よかった」

幽霊を見た、体からふわりと抜け出るような感覚を覚えた、初めての場所なのに既視感に襲われた——そんな「説明のつかない体験」を、実は多くの人がひそかに抱えている。
ブラジルの研究機関が5000人超を対象に行った大規模調査で、こうした「不気味な体験」が想像以上にありふれたものであることが明らかになった。
しかも意外なことに、その多くは恐怖ではなく、むしろ心地よい感覚として記憶されているという。学術誌に掲載されたこの調査は、超常現象と紙一重の体験を「病」ではなく人間の営みの一部として捉え直す試みだ。
5117人が語った「非日常的な体験」の中身
調査を行ったのは、ブラジルの研究機関「インスティトゥート・ドール(IDOR)」のチームだ。彼らは5117人を対象に、非日常的な体験がいつ、どこで起き、人々がそれをどう意味づけているのかを尋ねた。
質問の対象には、圧倒的な喜びや畏怖、恐怖の感覚、幻視、声を聞く体験、体外離脱、亡くなった人の気配を感じる体験、臨死体験、明晰夢などが含まれている。
体験があると答えた人には、当時の精神状態や場所、続いた時間に加え、神や天使、霊など「誰の仕業だと思うか」も詳しく尋ねられた。最後に、体験がどれほど心地よいものだったか、その後の人生に影響を残したかも聞かれている。
ひとりで、束の間に——並んだ多彩な体験リスト
こうした体験の多くは一人でいるときに起きており、宗教的・スピリチュアルな場で起きたと答えたのは全体の1割にとどまった。多くは一瞬の出来事で、3分の1以上の回答者が同じ体験を2〜3回経験していると答えている。
原因については3分の1が「誰の仕業でもない」と考える一方、15%が「神」を、11%が「聖霊」を挙げた。
カタログ化された体験には、既視感や幻視、体外離脱、臨死体験、亡くなった人の気配、いわゆる透視的な感覚(超感覚的知覚)、明晰夢のほか、後光のような光を見る「オーラ」体験まで、実に多様な項目が並んだ。
体験の半数は「喜び」——研究者が語る意外な結論
研究を率いたロナルド・フィッシャー博士によれば、気配を感じたり幻視を見たりする体験は、臨床的な診断件数から想像される以上にありふれたものだという。
報告者の多くは心身に問題を抱えているわけではなく、当時も振り返った今も、中立的または肯定的に語る人が大半だったとフィッシャー博士は説明する。
実際、学術誌「PLOS One」に掲載された論文では、体験中に何らかの喜びや幸福感を覚えたと答えた人が平均49.68%にのぼり、感情的に中立だったとする人が24.53%、何らかの苦痛や不快感を覚えたとする人は25.79%にとどまったと報告されている。
フィッシャー博士は、こうした体験が人によっては人生の意味づけや成長のきっかけになり得るとし、肯定的な側面に光を当てることが偏見の払拭につながると指摘する。一方で、体験が日常生活に支障をきたすと感じる場合には、専門家や信頼できる人に相談してほしいとも付け加えた。
この発表と前後して、米ノースカロライナ州のウェイクフォレスト大学のメリッサ・マフェオ教授も、環境からの刺激や脳内の神経学的な錯誤、個人の性格特性が重なることで脳が「超自然的な体験」を作り出すことがあると論じている。
これらの調査が示すのは、心霊現象の実在を裏付ける証拠ではない。だが、多くの人がひそかに抱えてきた「言葉にしづらい体験」が、実は珍しくも異常でもないという事実は確かだ。あなたがふと覚えた既視感や、誰かの気配も、案外ありふれたものなのかもしれない。
参考:Daily Mail、ほか
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2024.10.02 20:00心霊幽霊、体外離脱、既視感…… 5000人調査で判明″不思議な体験”の約半数は「心地よかった」のページです。幽霊、心霊などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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