【タイホラー通信】“死んだ女”がラジオに生出演 → 殺害されたと告白→翌日に事件化! タイの心霊番組で起きた怪奇現象

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――タイ在住歴20年の私バンナー星人が、タイ社会では馴染みの深い、妖怪、幽霊、怪談、呪術、占い、迷信といったものに光をあて、日本人の目には触れることが少なかったタイの怪奇世界に皆様をお連れします。

■テレビでもラジオでも心霊番組は人気コンテンツ

 日本では近年、コンプライアンスの観点からテレビやラジオの心霊番組は敬遠されがちであるため、もはや過去の遺物となっていると聞く。そんな日本とは対照的に、こちらタイではテレビでもラジオでもネットでも、相変わらず心霊ネタを扱う番組は多い。特に視聴者やリスナーから体験談を語ってもらう参加番組が人気で、毎日夜中の12時から3時までバンコクのFM局で生放送されている「The Shock」という番組がその代表的なものである。

 リスナーに心霊体験を語ってもらう形態の番組のパイオニア的存在として知られているのが、1990年代にチェンマイのラジオ局で放送されていた「90 Shock」という番組だ。生番組中にリスナーからの電話を受け、DJが体験談を聞き出していくというスタイルを確立させたのもこの番組で、先ほど言及したバンコクの「The Shock」の番組進行もこの「90 Shock」のスタイルを引き継いでいる。

 しかし、人気番組だった「90 Shock」はある怪事件をきっかけに、放送が取りやめになってしまった。今回はその怪事件を紹介してみたい。


■スタジオ騒然!謎のリスナーからの生電話

 その事件が起こったのは1996年のある晩のこと。この日のリスナーの体験談はどれも退屈なものばかりで、盛り上がりに欠けたまま最後のリスナーを迎える時間になってしまった。最後のリスナーは女性だったのだが、彼女の電話の通信状態が悪いのか、音は途切れ途切れで、ラジオのチューニングが合わない時のような「サー」といった音も混じっていた。しかも、彼女は名前も告げないまま、およそ心霊体験談とは関係のない内容を語り始めたのであった。

「わたし……夜に仕事をしていて……仕事が終わるのも遅くて……バイクに乗っ……」

 心霊体験を語るというよりは、単に仕事の愚痴をこぼしているようにも聞こえたが、一方で途切れ途切れのその奇妙な語り口には、聞くものをゾッとさせる何かが隠されていた。それはまるでホラー映画を見ているような感覚だった、と当事その放送を実際に聞いたリスナーたちは回想している。そして時折すすり泣くような声を交えながら、彼女はこう続けた。

「その夜……ドーイサケット道をバイクで……家に帰る時……深夜の1時ぐらい……」

「道は真っ暗で……そして会ってしまった……そいつに!!」

 心霊現象を語っているわけでもないのに、心に痛みを抱えているような彼女の声は、ラジオ越しのリスナーの鳥肌を立たせるに十分なほど不気味なものだったらしく、生放送ということもありラジオブースは緊張に包まれはじめた。その雰囲気に耐えかねたアシスタントが DJに

「ちょっと様子がおかしいのでもう電話を切りましょう。これ以上怖くて耐えられません」

 と告げたその時である。電話の向こうの女性は突如甲高い声で泣きはじめたのである。その様子は、タチの悪い冗談ではないことがはっきりとわかるほどのものであった。そして彼女は泣き叫びながら、恐ろしい声でこう告げたのだ。

「やつはわたしをつけてきた、つけてきて、うー、そして、そして、やつは、うー」

「わたしを殺した!!!!!!!!!」


 アシスタントは半狂乱で「電話を切って!早く切って!」と叫んだ。DJが慌てて電話を切ったあとも、スタジオ内にはスタッフたちの泣き声や叫び声が響き、その混乱した様子はCMが流されるまでの間、リスナーにも届いていたという。放送後、リスナーたちは一体何が起こったのかもわからずある種の興奮を覚えながら眠りについたに違いない。

 しかし、本当に驚くべき事件は翌日に起こった。

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