「事故物件」の終わらせ方が判明! 家賃が3年無料だった名古屋の闇物件「回転しながら水を吐く家」から考える“呪いの家”の治め方

――宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが事故物件の終わらせ方を考察!

東山脳病院。画像は「近代日本精神医療史研究会」より

――「事故物件」の終わらせ方があるんですか!?

(神ノ國ヲ) そうです。まずは、かつて名古屋に存在したある事故物件を紹介しましょう。大正末期から昭和初期にかけて、当時の名古屋市東区千種町池下に「東山脳病院」がありました。1945年5月14日、名古屋城が空襲に遭っていますが、戦災被害だったのか、同じく5月に廃院しています。「近代日本精神医療史研究会」が公開している「小林靖彦資料91」によれば、現在「ホテルルブラ王山」があるあたりに総地面積1360坪、建坪530坪、250床を誇る「東山脳病院」がありました。今では名古屋の市街地のド真ん中ですが、当時はまだ田畑があったようですね。

 今回、具体例として取り上げたいのは、この「東山脳病院」の目前にあった「回転しながら水を吐く呪いの家」です。ほとんど遊園地のアトラクションのように聞こえる内容ですが、大正末年から昭和初期(1926年前後)に、名古屋ではかなり有名な「化け物屋敷」、つまり事故物件だったんです。

 「家賃3年間無料、居住してくれれば礼金」という、もはや意味不明な上に破格の売り出し文句で賃貸に出されたのですが、悪夢にうなされ怪奇現象に悩まされて、どんな住人でも出ていく始末。やがて朝鮮半島からの移住者6人が借りて一か月頑張ったのですが、やはりダメでした。悪夢にうなされて目覚めたら、真夜中、家が回転しては水がどこからともなく溢れて、家屋も家具も全部水浸しです。それが毎晩続くものですから。誰でもノイローゼになりますよ。結局、調べたところ、どうやら姑のいじめを苦に腐敗した水の沼に身を投げた嫁の怨念が原因であると判明したそうです。

画像は「getty images」より

 また現在でいう名古屋市の大須一丁目にあたる岩井町(当時)にも「幽霊の出る家」がありました。こちらは無理心中した女の霊が夜な夜な畳の上を摺り足で移動する音を響かせて現れて、布団の上から息を吹きかけてくるといった内容で、やはり住人は定着しなかったようですね。

――これらの「事故物件」はどうなりましたか?

(神ノ國ヲ) これら「呪いの家」は、結局、第二次世界大戦中の名古屋大空襲によって完全に失われました。B29の来襲は通算2,500機、60回以上、1万4千トンの爆弾が投下され、死者7,858名、負傷者は一万超、被災家屋は13.5万戸に及び、文字通り名古屋は壊滅。名古屋大空襲をもって「呪いの家」は一掃されたのです。

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