失踪した子供の居場所を次々と“外し続けた”「世界最悪の霊能者」の呆れた遠隔透視

「世界最悪の霊能者」はどのような経緯でその“称号”を獲得するに至ったのか――。無残にも外れまくった遠隔透視セッションの数々が今も物議を醸している。
■「世界最悪の霊能者」の“的外れ予言”4選
「世界最悪の霊能者」という不名誉過ぎる“称号”を冠されたシルビア・ブラウンは、リクエストに応じて行方不明の子供の動静を両親に伝えたが、いずれの場合も彼女の判断は恐ろしく間違っていたのだ。
シルビア・ブラウンがこれまでにしでかした“失態”には次のようなケースがある。
●6歳のオパール・ジョー・ジェニングスは死んでいなかった
アメリカのトーク番組「The Montel Williams Show」にブラウンがゲスト出演した際、司会者は電話によるリクエストを受け付けた。その時、テキサス州で誘拐被害に遭った6歳のオパール・ジョー・ジェニングスちゃんの祖母がブラウンに助けを求めてきたのだ。
祖母は電話口で叫んだ。「もう我慢できない。シルビア、助けて! オパールはどこ? どこにいるの!」
すると「彼女は死んでいません」とブラウンは断言したのだ。
「でも、私が気になっているのは、今まで聞いたことがない話なんですが、彼女は連れ去られて、ある種の奴隷のような扱いを受け、日本に連れてこられたということです。場所はクコウロ(Kukouro)です」(ブラウン)
少女の遺体は後にテキサスで発見され、病理学者らは彼女が誘拐された夜に殺害されたと結論付けた。さらに、もちろん日本にはそんな地名の場所が存在しないことも判明した。
●ホリー・クルーソンはストリッパーだった?

その後、2002年に同じトークショーに出演した際、ブラウンは、90年代に失踪したホリー・クルーソンさんの母親から、彼女の居場所について質問された。
ブラウンは娘さんはハリウッドでストリッパーとして働いていたと主張していたが、4年後、彼女の歯科記録が1996年にサンディエゴで発見された遺体の人骨と照合され一致が確認された。
●11歳のショーン・ホーンベックは死んでいなかった
2003年、ミズーリ州で行方不明になった11歳のショーン・ホーンベック君の両親は、その4カ月後にブラウンに彼女の居場所を尋ねた。
ブラウンはその男子生徒がドレッドヘアの黒い肌の男に誘拐され、残念ながら死亡したと説明した。
その4年後の2007年1月、15歳になっていたショーンは、彼を捕らえたマイケル・J・デブリンのアパートで生きているのが発見されたのだ。
●「あなたの娘は生きていない」
続く2004年、別の母親、ルワナ・ミラーがトーク番組に電話をかけ、娘のアマンダ・ベリーの失踪に関して、今彼女がどこにいるのか正確に知りたいとブラウンに依頼した。
ブラウンは彼女にその子は「生きていないわよ」と告げ、さらに次のように付け加えた。
「あなたの娘さんは電話をかけてこないようなタイプじゃないわよ」(ブラウン)
悲しいことに、ルワナはブラウンが真実を語っていると98%確信していたと語りながら、その翌年に心臓不全で亡くなった。
アマンダは2003年4月の17歳の誕生日の前日にアリエル・カストロに誘拐され、彼の家に監禁されて鎖でつながれていたのだが、2013年5月にほかの2人のティーンエイジャーとともにようやく脱出することに成功したのである。死んでなどいなかったのだ。

そもそもブラウンに遠隔透視能力が備わっているのだろうか。彼女の元恋人もブラウンの杜撰な遠隔透視セッションを告発してるようで、霊能者全体の信用が失墜してしまう愚は避けねばならないのだろう。
参考:「UNILAD」ほか
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2024.10.02 20:00心霊失踪した子供の居場所を次々と“外し続けた”「世界最悪の霊能者」の呆れた遠隔透視のページです。霊能者、誘拐、千里眼、遠隔透視、事件、予言などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで