「事故物件」の終わらせ方が判明! 家賃が3年無料だった名古屋の闇物件「回転しながら水を吐く家」から考える“呪いの家”の治め方

――呪いの家には物理攻撃が一番ということですか?(笑)

鳥取県境港市・水木しげるロードに設置されている「キジムナー」のブロンズ像。画像は「Wikipedia」より

(神ノ國ヲ) そうなんです(笑) 最近ですと「何百年も前からある呪いの灯篭に、コンビニの貨物トラックが事故で突っ込むことで無効化した」という話がSNSで少し話題になりました。これは名古屋の呪いの家が消滅したのと同様の原理です。たとえば類似の事例が、沖縄にもあります。実は、戦前まで沖縄では日常的に妖怪「キジムナー」の目撃があったそうです。しかし、戦後、ほぼ目撃証言はなくなりました。これは何を意味するのか。

 生物学的に考えれば「キジムナー」は、絶滅に瀕していた沖縄の稀少固有種であったが、戦争で完全に絶滅した、とも言われます。しかし心霊科学的な観点から考えれば、「キジムナー」を筆頭に、沖縄のマジムン(沖縄県や鹿児島県奄美群島に伝わる悪霊の総称)が戦後に減少した理由は明らかです。すなわち「鉄と火」が重要なのです。沖縄戦での死者は23万人を超え、使用された砲弾・弾丸は実に20万トンとも言われます。名古屋の15倍もの「鉄」が「火」とともに沖縄にもたらされたのです。いわゆる「鉄の雨」「鉄の暴風」ですね。

 このような地形・生態系を根底から覆すレベルの力は、その土地の霊的な磁場と関係性をも変えてしまうのです。それゆえ、名古屋でも空襲によって「呪いの家」は消滅してしまったのです。

画像は「getty images」より

――「鉄と火」による霊の殲滅ですか……。

(神ノ國ヲ) 「鉄と火」こそ、人類の地上支配の基礎なのです。歴史的に言えば「鉄の利用」自体は、今より5千年ほど前のメソポタミアでは知られていました。もっとも精錬技術はなかったので、隕石から鉄を利用していました。まだ武器などは青銅器の時代です。しかし、最初の鉄器文化が登場します。「ヒッタイト(紀元前15世紀)」ですね。このヒッタイトの興亡により、鉄製の武器や農具が広く知られることになりました。すなわち、世界は「神々の時代」から「人類の時代」へと移行したのです。つまり「鉄と火」こそ、脆弱な人類が目に見えぬ数多の存在に対抗する唯一の技術なのです。

 しかし同時に「鉄と火」は、人類そのものを滅ぼす力でもありますよね。戦争で滅ぼされた人々の霊の目撃が少ない理由も、このような事情によっています。裏返せば、「事故物件」を解決するのは戦災レベルの「鉄と火」だけですから、日本が再び戦火に巻き込まれない限り、いまある「呪いの家」の多くは存在し続けるということになります。とりあえずのところ、霊障に遭うなら引っ越すしかないですね。

文=神ノ國ヲ

神ノ國ヲ
学術論文からオカルト記事まで。
京都大学の博士課程に所属中。

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