「医学的にも精神医学的にも説明つかない」「内側から傷」― 超エリート医師が“ガチなエクソシスト経験”を暴露

「医学的にも精神医学的にも説明つかない」「内側から傷」― 超エリート医師が“ガチなエクソシスト経験”を暴露の画像1
イメージ画像 Created with AI image generation

「悪魔祓い」というと、カトリック教会における門外不出の秘儀のようなイメージがある。だが、最近では科学的アプローチも実践するようになり、悪魔の気配がますますハッキリしてきているという。今回は、知られざる現代エクソシストのリアルをご紹介しよう。

■精神科医が“エクソシスト”のアドバイザーに

 リチャード・ギャラガー博士は、ニューヨーク医科大学の臨床精神医学教授であり、コロンビア大学でも教鞭をとる公認精神科医だ。そんなエリート医師の彼には、まったく“別の顔”がある。エクソシスト御用達の精神科医なのだ。2014年にローマ教皇フランシスコが教会法上の公的認可を与えた「国際エクソシスト協会」に、科学的アドバイザーとして所属している。

 博士自身はエクソシストでないが、これまでにも数多くの超常現象をかいくぐり、悪魔祓いで苦慮する聖職者たちの頼みの綱になってきたという。

 精神科の医師が、なにゆえエクソシズムと関わり合うようになったのか。すべては今から25年前に遡る。ある神父から「目に見えないフォースに襲われていると訴える女性がいる。精神科医としての意見を聞きたい」と連絡が入った。ギャラガー博士はカトリックを信仰してはいたものの、正直懐疑的な気分で現地へ向うことに。

 だが、患者を診た瞬間、戦慄が走った。彼女の身体には複数のアザが浮き上がっていたからだ。しかも内側から……。過去の虐待や精神疾患の記録、妄想もない。彼女は夫とともに敬虔なカトリック教徒であり、これは悪魔の仕業と言い募っている。

「医学的にも精神医学的にも説明のつかない状態でした。そして、彼女は完全に正気だったのです」(ギャラガー博士)

 患者は精神疾患に苦しんでいるのか、悪魔に取り憑かれているのか。極度の緊張の中、博士はついに「彼女の怪我には医学的な原因がなく、悪霊に襲われている」と確信。こうして、患者に必要な助けであれば、それがたとえ悪魔祓いであっても、医学者の使命として手を差し伸べると誓ったのだという。エクソシスト従属ドクター誕生の瞬間だった。

■「悪魔の女教皇ジュリア」との死闘

「世界一憑依患者を診察したドクター」である博士が2021年6月、ポッドキャスト「Unsolved Mysteries」に出演した際語ってくれた「悪魔の女教皇ジュリア」は興味深い。百戦錬磨の博士にして「100年に1度の憑依」と呼ぶほどの死闘だったからだ。

 ジュリアと名乗る患者の初診を翌朝に控えた博士は、早めに休むことにした。と、午前3時を回ったころ、2匹の愛猫たちが狂ったように暴れ始めた! 突然のパニックに妻と二人言いしれぬ不安に襲われたという。

 翌朝、神父に紹介されたジュリアは、博士を見るなり開口一番言い放った。

「で、どうなのよ、ドクター。昨夜の、アンタんとこの猫の発狂沙汰は?」

 それ以外にも、ジュリアはその人の親がどうやって死んだか言い当てることを好んだ。たとえば、ギャラガー医師の母親については卵巣がんで死んだと。図星だった。

「医学的にも精神医学的にも説明つかない」「内側から傷」― 超エリート医師が“ガチなエクソシスト経験”を暴露の画像2
画像はUnsplashDaniel Obscuraより

 実は、ジュリアは悪魔崇拝者だった。彼女は超常心理学者が「リモート・ビューイング」と呼ぶ能力をサタンから与えられたと信じていた。主席エクソシストの居場所を言い当て、彼が着ていた服装を正しく識別したり、突然トランスに陥ったかと思うと、この世のものとは思えない声で「このビッチに手を出すな、このブタ神父野郎!」と口汚くののしることもあったという。

 悪魔祓いは患者が完全にそのプロセスにコミットしない限り、報われない。

「彼女はカルトから離れたくありませんでした。ある意味、カルトこそ彼女の家だったんです。また、自分がキリスト教に回帰したことを奴らが知れば、報復されると恐れていました。8~9回の悪魔払いに同意したにもかかわらず、結局悪霊は彼女から離れなかった。当然です。解放されるためには、自分の邪悪な心を捨てて努力しなければならないから。彼女にはそれができなかったのです」(ギャラガー博士)

 ジュリアがその後、どうなったか不明だが、今も暗黒の中に沈められているに違いない。

 2016年の米世論調査では、アメリカ人の少なくとも60%が地獄や悪魔は存在すると信じているという。また、2012年の調査では57%が悪魔の憑依はありうるとしている。誰もが不安を抱える現代、悪霊たちは古来よりずっと容易く、人々の心の隙に入り込もうとしているのかもしれない。

参考:「Daily Star」、「Yahoo! News」ほか

 

※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。

関連キーワード:, ,
TOCANA編集部

TOCANA/トカナ|UFO、UMA、心霊、予言など好奇心を刺激するオカルトニュースメディア
Twitter: @DailyTocana
Instagram: tocanagram
Facebook: tocana.web
YouTube: TOCANAチャンネル

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

「医学的にも精神医学的にも説明つかない」「内側から傷」― 超エリート医師が“ガチなエクソシスト経験”を暴露のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング17:35更新