イラン高官、衝撃告白「イスラエルは“精霊”を兵器にした」イランが唱える前代未聞の戦争論

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 イランの有力者から、にわかには信じがたい主張が飛び出した。イスラエルがイランとの12日間の戦争において、「オカルト(超常現象の知識)や超自然的な精霊」を駆使したというのだ。

 この発言の主は、イラン革命防衛隊(IRGC)と繋がりの深い新聞「Javan」の元編集長、アブドラ・ガンジ氏。彼は自身のX(旧Twitter)アカウントで15万人のフォロワーに向け、「奇妙な現象が起きた」と投稿した。

 ガンジ氏によれば、戦争後、テヘランの路上でユダヤのシンボルが描かれたお守り(タリスマン)が複数見つかったという。さらに、過去にイスラエルのネタニヤフ首相がオカルト専門家と会っていたという情報が流れたことにも言及。数年前にはイランの最高指導者自身が、「敵対国の諜報機関は、スパイ活動にオカルト科学や『ジン』と呼ばれる存在を利用している」と述べていたことも、この主張の背景にあるようだ。

モサドが皮肉で一蹴「薬物とジンは指導者には不要」

 この奇想天外な主張に対し、イスラエル側は皮肉を込めて応酬した。イスラエルの諜報特務庁「モサド」の公式Xアカウント(ペルシャ語)は、ガンジ氏の投稿にこう返信している。

「薬物を使ったり、ジンと話したりするのは、国を率いる者として望ましい資質ではない」

 まさに痛烈な皮肉である。この流れに乗り、イスラエルの国連政治顧問ワリード・ガドバン氏もモサドの投稿をリポスト。「ジン、ジンがどこにでもいる」とペルシャ語で書き込み、最後には幽霊の絵文字まで添えた。イスラエル側がこの主張をまったく真に受けていない様子がうかがえる。

物語の鍵「ジン」とは何か?イスラムの精霊

 今回の騒動でキーワードとなっている「ジン」。日本人にはあまり馴染みがないが、一体どのような存在なのだろうか。

 ジンはイスラム教の聖典コーランにも登場する、人間と並行して存在する霊的な生き物だとされる。ブリタニカ百科事典によれば、ジンは人間と同じように善と悪を選ぶ能力を持ち、それによって最終的に救われるか、罰せられるかが決まるという。また、様々な姿に化ける能力や、驚異的な力を持つとも信じられている。

 イラン高官の主張は、こうした文化的・宗教的な背景から生まれたものかもしれない。科学技術がぶつかり合う現代の戦争の裏で、超自然的な力をめぐる不思議な情報戦が繰り広げられた、というわけだ。

 最新鋭のミサイル防衛システムの隣で、古の精霊が飛び交っていたとは、なんとも壮大な話である。21世紀の戦争は、我々の知らない間にサイエンス・フィクションとファンタジーが融合した、新たなステージに突入したのかもしれない。次に戦場に現れるのは、魔法使いか、それともドラゴンだろうか。

参考:The Jerusalem Post、ほか

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