「B型ダメ人間説」はなぜ信じられた? 血液型性格診断が拡散の裏にアノ有名大学が関与

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【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

画像は「Getty Images」より引用

■血液型性格判断は入試面接のコミュ障への配慮だった

 日本、韓国、台湾だけで流行っている血液型占いですが、最初に始めたのは古川竹二という東京帝国大学文科大学教育学科卒の教師で、医者じゃないどころかそもそも理系ですらありません。

 一般には血液型気質相関説を提唱した心理学者として知られていますが、心理学の専門教育を受けたことも心理学の学位も持っていません。研究の為に調査した人数も、最初が11人、次が215人と、サンプル数が非常に少ないにもかかわらず安易に結論付けています。

日本初の血液型性格分類。OをI、AをI、BをIII、ABをIVと表記している。11人を調査した結果、サンプルにAB型が居なかったためにA型と同じにされた。
現代まで続く血液型性格分類の祖となった結果。東京女子高等師範学校の生徒215人を調査した結果。画像出典は『血液型による氣質の研究』

 大正5年(1916年)、現在のお茶の水女子大学の前身であり、当時最高水準の女子教育機関であった東京女子高等師範学校の入学試験の責任者になった古川竹二教諭は、筆記試験の点数に偏った入学試験に疑問を抱いていました。

 入学試験で性格も考慮すべきと考えた古川先生は、科学的に客観的に人間の性格を判断する試験方法が無いか悩みました。

 そして独自に調査した結果を元に、B型とO型は積極的で、A型とAB型は消極的との結論にたどり着きました。つまり、積極的な性格の子供は良くしゃべるので加点されやすく、消極的な性格の子は加点要素が少なくなってしまい、公平性に問題があると考えたのです。

 そして、大正6年度の入学試験から血液型による入試面接の点数補正を実施しました。現代でいうなら、コミュ障の受験生に配慮しただけです。

 ここから現代のブラッドタイプ・ハラスメント悲劇が始まりました。

 エリート難関校の面接で外向的な性格は減点補正、内向的な性格は加点補正されると、入試対策を行う教師の間に知れ渡ったのです。

 ここで心理学や医学の難しいことがわからない教師達は、単純にB型とO型は入試で不利でA型とAB型は入試で有利と単純化しました。そこから勘違いと偏見が暴走して、少数エリートを選抜する難関入試でB型の評価が低くなり、B型ダメ人間説まで逝ってしまったのです。

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