ALS嘱託殺人事件は政府が招いた人災だ! 犯人が「医師免許を不正取得」できたのは無能な役所のせい…亜留間次郎が解説

【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

 今月23日、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして医師の大久保愉一容疑者(42)と山本直樹容疑者(43)が逮捕された。この事件ではさらに山本容疑者が医師免許を不正に取得した疑いが浮上しているのだが、そんなことが実際に可能なのだろうか? 日本の医療界の裏事情にも詳しい謎の天才・亜留間次郎氏がトカナに緊急寄稿してくれた!

 実は、外国の医師免許を利用して日本の医師免許を取得する手口について、著者は2009年6月発売の『図解アリエナイ理科ノ教科書IIIC』(三才ブックス)に執筆しています。

 問題の医師が受験したのは、平成22年(2010年)2月13日から行われた第104回医師国家試験です。外国の医大を卒業した場合、最初に申し込みしなければならない「医師国家試験受験資格認定」の審査申し込みの締切が2009年7月末で、これに合格すれば2009年10月上旬が締切の第104回医師国家試験に受験申込ができます。

 つまり、時系列的にはアリエナイ理科ノ教科書IIICを見てやった可能性が微レ在……。

画像は「Amazon」より引用

 外国で医大を卒業して外国で医師免許を取得した人が、日本で医師免許を得るためのルートは2種類あります。


1、外国の医師免許を使った医師国家試験受験資格認定のルート

 その一つが、問題の医師も行った、外国の医師免許を使った医師国家試験受験資格認定のルートで、この場合は外国といっても先進国で医師免許を取得していることが前提条件となります。

2、「医師国家試験予備試験受験資格認定」ルート

 もう一つは超難関の「医師国家試験予備試験受験資格認定」ルートです。日本で医師国家試験の受験資格を認定する予備試験を受験して合格しなければなりませんが、予備試験は本試験よりも難問と言われ、合格者は非常に少ないです。

 予備試験が難関なのは、難しい日本語の医学用語を含む読み書き会話が出来なければダメだからです。一方で、本試験はマークシートです。実際にアリエナイ理科ノ教科書IIICの記事で取り上げた人は、予備試験には何度も落ちており、裁判の末に予備試験免除を勝ち取り、本試験には一発合格しているぐらいです。

 予備試験なしとありの違いに、受けた医学教育の教育水準があります。

・予備試験なし「日本の大学とほぼ等しいと認められること」
・予備試験あり「日本の大学より劣っているものでないこと」

 簡単に言えば「立派な先進国の医大卒ならOK」「後進国の怪しい医大卒なら日本で予備試験が必要」という違いです。どこの国の医大ならOKなのかは厚生労働大臣が認定としていますが、実質的に厚生労働省医政局の官僚が認定しています。

 アリエナイ理科ノ教科書IIICに書いた通り、昔は中国の医大卒の医師免許は「日本の大学より劣っている」と見なしていたのですが、上海医科大学卒の中国人医師が裁判で徹底的に争って、平成7年に日本の厚生労働省に「日本の大学とほぼ等しい」と認めさせました。

 問題の医師が中国で医師免許を取得していた場合、ヤバイです。

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