人類史上最も残酷な古代の処刑法10選! 犠牲者の苦痛を長引かせる拷問の歴史
人類は、犠牲者の苦痛を長引かせ、最大化し、悲惨な姿を見せつけるため、英知を結集して残虐な処刑法を開発してきた。人権尊重の大切さを再び見直すために、こうした処刑の歴史の中でも、古代の人々が行っていたとされる10の方法を紹介しよう。
磔刑
磔刑は古代から20世紀にかけて行われてきた。アッシリア人とバビロニア人に導入された後、ペルシャ人、アレキサンダー大王、フェニキア人、さらに紀元前3世紀にはローマで普及した。
磔刑では、犠牲者は木製の十字架に縛られたり釘付けにされたりする。体重を支えるため、手首の下の骨に釘が刺されるのである。足は十字架の垂直部分に釘付けされ、この足が弱ると、腕が体を支えなければならず、結果として肩が引っ張られる。肘と手首も引っ張られ、腕が伸びてしまう。この時点で胸が体重を支えることになり、呼吸器系が圧迫されて、最終的には窒息する。
磔刑の代表例はイエス・キリストである。西暦1世紀、イエスはローマ人によって逮捕され、裁判にかけられ、有罪判決を下された後、鞭打たれ、十字架に磔にされた。
ネズミ拷問
何でも食べるネズミは、古代から現代にかけて拷問の道具として利用された。ネズミは、犠牲者の腹部に置かれた小さなケージの中に入れられた。ろうそくや燃える棒、熱した石炭でケージを外側から加熱すると、ネズミは興奮して逃げようとし、犠牲者の腹部を食い破って侵入する。ネズミに腸をかじられた被害者は耐え難い苦痛に悶え、自白に追い込まれたという。
17世紀のオランダ独立戦争では、オランダの指導者ディーデリク・ソナイが捕虜をネズミで拷問した。1964~1990年にかけて、南アメリカの軍事独裁政権は、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ウルグアイでこの拷問を用いた。
ラック
ラックは、両端に車軸とレバーが付いた木製のテーブルである。犠牲者はテーブル上に横たえられ、革のストラップで手首とかかとを縛られた。ストラップにはロープが結び付けられていて、その端は車軸に巻き付けられた。拷問者がレバーをゆっくりと押すと、車軸が回転してロープが引っ張られる。犠牲者の皮膚にストラップが食い込み、体は徐々に伸びていく。最終的に椎骨が伸び切り、関節・筋肉・腱が千切れ、胸郭が肺を圧迫し、骨が粉々になり、神経が露出した。その痛みは、想像を絶するほどのものだった。頑強な犠牲者に対応するため、背中の肉を剥ぎ取るスパイク付きの車軸が用いられることもあった。
ギリシャでは紀元前356 年、ラックを使用して、アルテミス神殿を焼き払った放火犯ヘロストラトスを拷問したとされる。また、イングランドでは1447年、百年戦争期の軍司令官ジョ・エクセターはラックを使用して、ロンドン塔の囚人を拷問した。
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