ノストラダムスが500年前に予言した“終末の始まり”「偽りのトランペット」はトランプを指すのか?

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 トランプ大統領はアンチキリストなのか――。中世の大予言者、ノストラダムスはトランプ大統領が第三次世界大戦を引き起こすトリガーになると“予言”していた。

■トランプは第三次世界大戦を招く反キリスト!?

 ミシェル・ド・ノストラダムス(1503-1566)は占星術師であり、化学者であり薬剤師であり、そして評判の高い預言者であった。未来の数々の出来事を「四行詩」で形式で予言しており、その中で最も有名な著作の一つは、間違いなく『予言集』である。

 ノストラダムスの『予言集』の一作目は1555年に出版され、以来、ノストラダムスは、世界の大事件を予言した人物として広く認められてきた。

 彼の第二作は1557年に出版され、未来に関する予言的な詩が合計289編収録されている。第三作は1558年に印刷され、300編の四行詩が収録されているが、一説によると現在では1568年の彼の死後に出版されたオムニバス版の一部としてのみ現存している。この版にはノストラダムスによって書かれた押韻のない四行詩が1編、押韻のある四行詩が合計941編収録されており、100編ずつ9組と42編ずつ1組にまとめられ、『Centuries(諸世紀)』と呼ばれている。

 偉大なノストラダムスが予見したと多くの人が認める、最も権威ある予言の中には、フランス革命、アドルフ・ヒトラーの権力掌握、そして9.11同時多発テロがあるといわれている。そしてこの16世紀の預言者は トランプ大統領の勝利さえも予言していたと考えられている。

恥知らずで大胆な大声の男。彼は陸軍総督に選出されるだろう。彼の主張の大胆さ。橋は壊れ、街は恐怖で気絶するだろう

 この文言はノストラダムスが反キリストについての言及であるとされ、2016年に任命された第45代アメリカ合衆国大統領、ドナルド・トランプについての言及であると考えられている。

 このノストラダムスの予言を信奉する人々は、トランプこそ第三次世界大戦を引き起こす反キリストであると固く主張し、その主張を裏付けるために、数百年前にノストラダムが記した次の予言を引用している。

狂気を覆い隠す偽りのラッパは、ビザンツ帝国に法の改正をもたらすだろう。エジプトからは、布告の撤回を望み、通貨と基準を変えようとする男が現れるだろう。ラッパは激しい不和で震える。合意は破られ、顔を天に上げ、血まみれの口は血で泳ぎ、乳と蜜に塗られた顔は地に伏す

 オルタナティブメディア「Ancient Code」によれば、『ノストラダムスの2016年大統領選挙予測とは何か』という記事を書いたアーサー・エバンス氏はノストラダムスの「予言」を信じる人々は、「偽のトランペット」は「自分の狂気を隠している」第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプを表していると主張している。

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現存最古の『予言集』完全版(16世紀刊)。パブリックドメイン。出典

 ノストラダムスに関する記事の中で、エバンス氏は次のように結論づけている。

「ドナルド・トランプは本当に第三次世界大戦、核戦争、あるいは27年間続く生物兵器戦争を引き起こす反キリストなのだろうか? 誰も確信を持つことはできないが、私は今まさにノストラダムスが予言した終末の始まりだと確信している」(エバンス氏)

 ご存知のように先の8月15日、米アラスカ州で米露首脳会談が行われたが、停戦に向けた直接的な成果はなかったと報じられている。それでも侵攻開始以来、ほぼ断絶状態にあったロシアと西側諸国の関係が、トランプ政権の復活によって少なくとも直接対話にまで持ち込めた意味は大きいと言えるだろう。

 はたしてそのトランプが今後、第三次世界大戦のトリガーになるというのだろうか。イラクの核関連施設への空爆など、“やる時はやる”トランプ政権だが、幸いにしてまだ決裂はしていない停戦交渉の動向を引き続き注視していかねばならない。

参考:「Ancient Code」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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