夜、口笛が聞こえたら応えてはいけない… 巨大なフクロウの姿をした魔女「ラ・レチューサ」の恐怖

アメリカ南部テキサスとメキシコ北部の国境地帯に、古くから伝わる恐ろしい都市伝説がある。巨大なフクロウの姿をした魔女、「ラ・レチューサ」。その伝説が今、SNSを通じて現代に蘇り、人々を恐怖に陥れている。寝室の窓の外から聞こえる不気味な口笛、夜空を横切る巨大なフクロウの影、そして「その声に応えると、危険な目に遭う」という不吉な言い伝え。それは単なる迷信か、それとも実在するUMA(未確認生物)なのか。
「窓の外で、口笛が聞こえた…」Redditに集まる恐怖体験
巨大掲示板Redditには、「ラ・レチューサ」に遭遇したという恐怖体験が、後を絶たない。
あるユーザーは、南テキサスで過ごした子供時代の夜をこう振り返る。「真っ暗な部屋でベッドに横になっていると、寝室の窓のすぐ外で、パターン化された口笛が聞こえたんです…。飛び起きて、廊下の向こうにある両親の寝室まで走って逃げました!」。彼の祖母は、幼い頃から「あの口笛には気をつけなさい」と警告していたという。
また、別のユーザーは、「今まで見た中で最も巨大なフクロウ」に遭遇し、「町から町へ引っ越しても、まるで後をつけられているようだった」と語る。彼は、ラ・レチューサが「フクロウの姿をした魔女で、油断している人々を狙う」と付け加えた。

赤ん坊の泣き声で誘う、変身する魔女
この地域の伝承によれば、ラ・レチューサは、人間を誘い出すために口笛や赤ん坊の泣き声を真似るという。その声に引き寄せられ、外に出てしまった者は、二度と戻ってはこれない。この物語は、夜の闇に潜む危険から身を守るための教訓として、また、復讐の物語として、何世代にもわたって語り継がれてきた。
その正体は、ただの“フクロウ”なのか?
もちろん、これらの目撃談には、現実的な説明も可能だ。

アメリカワシミミズクのような大型のフクロウは、間近で見ると驚くほど大きく見え、予期せぬ鳴き声を発することがある。また、メンフクロウの鳴き声は、人間の叫び声に似た不気味な響きを持つことで知られている。夜の闇と恐怖心が、ただの野生動物を、伝説の魔女に見間違えさせているだけなのかもしれない。
伝説は今も生きている
しかし、SNSに投稿される生々しい体験談は、この伝説に新たな命を吹き込んでいる。個人の記憶と、地域に根差した文化的伝統、そして夜の闇がもたらす曖昧な目撃情報が混ざり合い、「ラ・レチューサ」の物語は、単なる昔話では片付けられないリアリティを帯びてくる。
それが、コミュニティの信念を通して見られる誤認された野生動物なのか、それとも、私たちの理解を超えた何かなのか。真相は深い夜の闇の中に今も静かに隠されているのかもしれない。もし、あなたがその地を訪れ、夜中に不気味な口笛を聞いたとしても、決して応えてはいけない。
参考:Anomalien.com、ほか
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2024.10.02 20:00心霊夜、口笛が聞こえたら応えてはいけない… 巨大なフクロウの姿をした魔女「ラ・レチューサ」の恐怖のページです。メキシコ、テキサス、フクロウ、UMAなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで