プーチンですら止められない!? 1985年から稼働する怪物システム「デッドハンド」冷戦は“終わっていない”のか

米ソ冷戦の構図が消滅して久しく時が経つが、現在、米露間での全面核戦争の可能性はどのくらいあるのだろうか。一説によればソ連時代に配備された報復核攻撃システム「デッドハンド」が今も“その時”を待っているという――。
■ソ連時代の報復核攻撃システムは今も現役か!?
2025年の夏、ウクライナ戦争を巡ってドナルド・トランプ米大統領とドミトリー・メドベージェフ元ロシア大統領の間で激しい言葉の応酬が繰り広げられた。
この時の舌戦を世界は固唾を呑んで見守っていたのだが、結局は物別れに終わり、トランプ大統領は自身のソーシャルメディアプラットフォーム「Truth Social」で、メドベージェフ氏が「非常に危険な領域に踏み込んでいる」と非難した。
これに対しメドベージェフ氏はテレグラム上で母国語で反論し、「自然界には存在しない危険なもの」に言及し、最後にロシア語で「死の手」という不気味な言葉で締めくくった。
「死の手」とは? それは米ソ冷戦時代の恐ろしい相互確証破壊(mutually assured destruction)兵器であった。
ソ連は1985年に「デッドハンド(Dead Hand)」またの名を「ペリメーター(Perimeter)」と呼ばれる半自律型の核対応システムを構築した。このシステムはセンサーが核攻撃を検知し、指導部との通信が遮断された場合に、自動的にアメリカ本土に対し報復核攻撃を行う。
冷戦は1991年のソ連崩壊と共に終結したが、一説によれば「デッドハンド」は解体されることなく現在も休眠状態にあり、時代遅れのソ連製コンピューターシステムによって引き起こされる偶発的な核戦争の可能性を残しているとの不安を煽っている。
ロシア政府は「デッドハンド」の運用状況を明確にしていないが、現在も機能が維持、さらに近代化されている可能性が一部からも指摘されている。
「デッドハンド」の存在を世界が知ったのはソ連崩壊後のことであった。
「デッドハンド」は、ソ連の指導部全員が死亡したとしても、アメリカ本土への報復攻撃を開始できるように設計されていた。人間の手による初期起動が行われると、プログラムは気圧、地震活動、放射線を検知するように設計された一連のセンサーと連携し、核攻撃が実際にソ連領土内で行われたかどうかを常に監視する。
もし核ミサイルがソ連領土内に着弾した場合、システムは利用可能な通信回線を通じてソ連当局者と連絡を取ろうとする。作戦室に連絡が取れれば、人間の介入によってシステムを停止させることができるのだが、回線が途絶していた場合、システムは“終末”が到来したと判断するのだ。
システムはその後、報復攻撃の核ミサイルの発射命令を自動的に承認し、生き残った核戦力すべてにその命令を送信することになる。
科学系メディア「Popular Mechanics」によると「デッドハンド」は依然として休眠状態にあるという。ソ連崩壊後も解体されず、長年にわたりロシア政府関係者はその存在を暗黙のうちに認めてきたというのだ。
テクノロジー楽観主義者は「デッドハンド」の脅威を無力化できるシステムがすでに存在するか、あるいは容易に開発可能であると主張するかもしれない。しかしその逆の主張も可能であり、「デッドハンド」のような旧式のシステムは今日のテクノロジーに精通した時代においてハッキングに対して特に脆弱になっている可能性がある。悪意あるハッキング被害を受ければ世界はたちまち未曽有の危機に直面する。
「デッドハンド」が今も報復の準備を整えているとしたら、実は冷戦は終わっていなかったと言えるのかもしれない。
ウクライナでの戦闘においてプーチンが形勢の挽回を図るために戦術核兵器を使う可能性がゼロではないといわれているが、もし使えば世界を巻き込んだ大戦へと発展しかねない。中東での戦火もなかなか落としどころが見えてこない中、地球上でこれ以上戦火を拡大させてはならない。
参考:「Popular Mechanics」ほか
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2024.10.02 20:00心霊プーチンですら止められない!? 1985年から稼働する怪物システム「デッドハンド」冷戦は“終わっていない”のかのページです。核戦争、冷戦、核ミサイル、デッドハンドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
