未確認生物とは? ネッシーやチュパカブラなどの未確認生物の種類を写真付きで紹介

 今夜19時から放送される「ワールド極限ミステリー」(TBS系列)には、人間の子供を産んだメスのイエティ・ザナのひ孫が登場する。この人物が取材を受けるのは今回が世界初、さらに、番組内では本人協力のもと、その謎に迫るべくDNA検査まで行っているという。最新技術で明かされる驚きの結末とは…?

 ほかにも、巨大UMAが突如海から出現する様子を捉えたビデオなどさまざまな衝撃映像が紹介される予定だ。これらの「未確認生物」と呼ばれる生物は、古くから世界各国で多数目撃されているにもかかわらず、今日に至るまで実在が確認できていない。よって、あくまで”オカルト”として扱わざるを得ないものの、同時にいつか正式に発見される可能性も持ち合わせているのだ。過去にトカナでは、5種類の未確認生物を紹介している。師走に入り、慌ただしく過ごしている読者も少なくないと思うが、たまには未知の生物に想像を膨らませてみるのもいいかもしれない。

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※ こちらの記事は2021年11月10日の記事を再掲しています。

 人類が知らない生物種は全体の80%を超えると言われ、毎年数万の新種生物が発見されているが、古くから目撃例が多数あるにもかかわらず、長年にわたって発見されていない奇妙な生物たちがいる。それが未確認生物だ。ネッシーやビッグフット、日本ではツチノコやヒバゴンの名は一度は聞いたことがあるだろう。こうした未確認生物は“オカルト”に分類され、真面目な研究の対象になることは稀だが、今もその存在を信じている人は世界中に多い。今回は世界的に有名な未確認生物4種とトカナ一押しのあまり知られていない未確認生物1種をご紹介したい。

■未確認生物とは?

 まずは未確認生物の定義から見ていこう。冒頭で述べたように毎日のように新種の生物は発見されているが、なぜ未確認生物はそうした“普通の”生物と別に扱われているのだろうか?

 未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類されているということだ。ちなみに日本ではUMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とも呼ばれるが、これは日本人が創作した和製英語であり、英語ではCryptid (クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的だ。世界的には未確認生物のことをUMAとは言わないので注意したい。

 暗号生物学は動物学者のバーナード・ヒューベルマンズとイワン・T・サンダーソンによって1950年代に始められたとされるが、サブカルチャーや大衆文化に吸収され、一種の娯楽として今では扱われている。その目的は未確認生物が存在する証拠を探すことにあり、多くは目撃談の収集や映像、画像の精査、化石などの物的証拠の捜索がそれに当たる。ただし、“学”とは言うものの、科学的な手法を用いないため、主流科学からは疑似科学とみなされている。

 とはいえ、世界中で未確認生物が今でも目撃されている事実は無視できない。いつの日か未確認生物が発見される日が来るかもしれないのだ。

◼︎未確認生物4種

 ここからは世界的に有名な未確認生物を4種紹介していこう。

■ネッシー

未確認生物とは? ネッシーやチュパカブラなどの未確認生物の種類を写真付きで紹介の画像1
ネッシー博物館の外に作られた首長竜をモデルにしたネッシー像 画像はWikipediaより引用

 英スコットランドのネス湖に生息しているとされるネッシー。英語圏では「ネス湖の怪獣 (Loch Ness Monster、ロッホ・ネス・モンスター)」と呼ばれることが多い。最古の記録は6世紀の文献に見られるが、その存在が世界中に知られるようになったのは、1934年に撮影された「外科医の写真」と呼ばれる首長竜らしきものを写した一枚の写真からだ。しかし、1993年に撮影者である産婦人科医ロバート・ケネス・ウィルソンの知人マーマデューク・ウェザラルの養子にあたるクリスチャン・スパーリングが「写真はトリックだ」と告白し、捏造写真だと判明した。エイプリルフールの冗談で、オモチャの潜水艦に30cmののネッシーの首をつけて撮影したが、話が大きくなり過ぎて引くに引けなくなったという。

未確認生物とは? ネッシーやチュパカブラなどの未確認生物の種類を写真付きで紹介の画像2
「外科医の写真」 画像はWikipediaより引用

だが、今でもネッシーの存在を信じる人は多く、今年に入ってからもネッシーらしきものを撮影したとする映像が複数報告されている。

 

 ネッシーの正体をめぐっては恐竜の生き残りや巨大うなぎだとするオーソドックスなものから水面から突き出たクジラの生殖器や、3億700万年前の謎の古代生物「トゥリモンストゥルム」だとする説まで多種多様だ。2019年にはネス湖の湖水サンプルが採取され、水中のDNAを分析する科学的な調査も行われた。ネッシーの存在を裏付ける証拠は見つからなかったが、科学者もネッシーには関心を抱いていると言えるだろう。

■チュパカブラ

 鋭い牙と爪を持つ謎の吸血生物チュパカブラは、1995年にプエルトリコの農場で初めて目撃されて以来、その噂は瞬く間に各国へと飛び火。わずか20年の間に、アメリカ大陸を代表するUMA(未確認生物)としての地位を確固たるものとした。チュパカブラはスペイン語で、「ヤギ(カブラ)を吸う(チュパ)者」という意味になる。これはヤギや牛などの家畜の血が抜き取られていたことに由来する。スペイン語圏ではChupacabras(チュパカブラス)と呼ばれるのが一般的。

未確認生物とは? ネッシーやチュパカブラなどの未確認生物の種類を写真付きで紹介の画像3
チュパカブラのイメージ図 画像はWikipediaより引用

 これまでチュパカブラの出没報告は枚挙に暇がなく、正体についても宇宙人説や皮膚病のコヨーテ説など諸説入り乱れているが、チュパカブラは自然に生まれた生き物ではなく、人間によって人工的につくられたものではないかという驚愕の説もある。

 1995年、プエルトリコは巨大ハリケーンに襲われ、大きな被害が出たが、その中にはアメリカ軍の研究施設もあったという。ジャングル内に建てられた軍事施設で秘かに行われていた実験が「新たな生物の開発」だと推測されているのだ。敵兵を襲うことに長じた動物を開発し、自国兵を死傷させることなく戦争に勝利することが目的だったとされる。巨大ハリケーンで研究施設が破壊されたことで、この「動物兵器」が檻から逃げ出した。やがて町で家畜を襲うようになった……それがチュパカブラの正体ではないかというわけだ。

 そしてチュパカブラの被害はプエルトリコから遠く離れたロシアでも報告されており、彼らが海を渡った可能性も浮上している。2020年にロシア西部の村で不可解な家畜の殺害が報告された。未知の捕食者は鍵をかけられた頑丈な囲いに入り、15匹のウサギのうち13匹を殺し、辺りを血の海にしたという。報告書によると、2015年にこの地域では同様の家畜殺害事件が起こっており、この時にチュパカブラの名前が挙がっていたそうだ。

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