ネス湖の怪物「ネッシー」に強力なライバルがガチ出現! 目撃例多数のモルガウルとは?
ネス湖の怪物「ネッシー」に強力なライバルが出現したかもしれない。
英スコットランドのネス湖に生息しているとされるネッシー。英語圏では「ネス湖の怪獣 (Loch Ness Monster、ロッホ・ネス・モンスター)」と呼ばれることが多い。ネッシーの正体をめぐっては恐竜の生き残りや巨大うなぎだとするオーソドックスなものから水面から突き出たクジラの生殖器や、3億700万年前の謎の古代生物「トゥリモンストゥルム」だとする説まで多種多様だが今も結論は出ていない。
そうした中、英イングランドのコーンウォールでもネッシーに似た伝説的な生物「モルガウル(Morgawr)」が存在すると言われているそうだ。近年目撃情報が増加しており、地元の人々はその存在を信じてやまないという。英紙「Mirror」(10月15日付)が報じている。
コーンウォール語で海の巨人を意味する「モルガウル」はコーンウォール沖に生息するとされる首の長い伝説的なUMA(未確認生物)と言われ、「大きな蛇のような生物」、「恐ろしいこぶのある生物」、「首の長い海の怪物」、「鼻を振る象」など、さまざまに表現されているが、ネッシーと同じくその姿を確実に捉えた証拠は存在しない。
しかし地元住民のジョアン・ホーソーンさんは、「多くの人には信じられないことだと思いますが、あまりにも多くの目撃情報がある」と肯定的な見方をしている。また、ネッシーが休暇でコーンウォールを訪れたのではないかという意見や、コーンウォールにセカンドハウスを持っているのではないかというジョークも飛び出しているそうだ。
自然史博物館で上級科学職員として働いていたジョン・ホームズ氏もその存在を信じている人物の一人だ。彼は3年前にローズランド半島沖のゲランス・ベイで撮影した奇妙な映像を撮影しており、それは「生きた化石」であり、「世界の海には首長竜のグループがいる」と主張している。
首長竜のイメージからネッシーは長い首を高く上げた姿として描かれることが多いが、実は最新の研究で首長竜の中でも代表的なエラスモサウルスの化石を調査したところ、首を高くかかげられる構造ではなかったことが明らかになった。もしかすると実際のネッシーはこれまでのイメージと大きくかけ離れているかもしれない。
「Mirror」(1月18日付)によると、エラスモサウルスは頭を体よりも下に、あるいは体と同じ高さに保っていた可能性が高いことが分かったという。ニュージーランドのカンタベリー博物館の学芸員であるポール・スコフィールド博士はこう話す。
「エラスモサウルスの内耳を調べたところ、頭が体に対して水平か、あるいは体のかなり下にある状態で休息していたことがわかりました。このことから、おそらく頻繁に頭を高く上げることはなかったのではないかと考えられます」(スコフィールド博士)
実はネッシーが生きたエラスモサウルスであるという説は、かつてロンドン自然史博物館の著名な動物学者であったデニス・タッカーが主張していたものだ。タッカーはその主張から1960年に博物館を解雇されたが……。
スコフィールド博士によると、エラスモサウルスはちょうどキリンが高い木の葉っぱを首を伸ばして食べるのとは逆に、海面に浮かんで海底に向かって首を伸ばし、土中を漁って貝などを食べていたのではないかという。つまり、もしネッシーがエラスモサウルスの生き残りならば、海面から首を出すことはおそらくない。そのため、ネッシーは見つかりにくいのではないかとも考えられるだろう。
スコフィールド博士はネッシーは実在しないと考えているようだが、ネッシーやモルガウルが多くの人の目撃され、その存在が長年信じられていることは否定できない。いつの日かその正体が明らかになるかもしれない。
参考:「Mirror(10月15日付)」、「Mirror(1月18日付)」、ほか
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