「2つで25!」おしゃべりオウム、“ヤバい隠語”を覚えてしまい麻薬組織を壊滅させる

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画像は「The Sun」より

 あなたのペットはどんな特技を持っているだろうか。「おすわり」や「お手」だろうか。イギリスに住む一羽のオウム「マンゴー」の特技は、なんと麻薬組織を壊滅させることだった。彼が覚えてしまった“ある一言”が、警察を巨大な犯罪ネットワークへと導く決定的な証拠となったのだ。

おしゃべりオウムが覚えた“禁断の言葉”

 この物語の主役であるマンゴーが、飼い主のシャノン・ヒルトンによって撮影されたビデオの中で繰り返していた言葉は、「Two for 25(2つで25)」。これは、クラックコカインの路上取引で使われる価格、「2つで25ポンド」を意味する隠語だった。

 さらに驚くべきことに、マンゴーは犯罪で得た現金の束で遊んでいる様子まで撮影されていた。これらの映像は、警察がヒルトンの携帯電話を調査した際に発見されたものだ。

 彼女の恋人であり、麻薬組織のリーダーであるアダム・ガーネットは、なんと刑務所の中から組織を操っていた。密輸したスマートフォンとWi-Fiルーターを使い、獄中からヒルトンをはじめとする仲間たちに指示を出していたのである。

携帯電話に残された、あまりにも間抜けな証拠

 警察の捜査が進むにつれ、ヒルトンの携帯電話からは次々と動かぬ証拠が見つかった。マンゴーに麻薬の隠語を教えている動画(しかも、子供たちがそばにいる中で)や、ヒルトン自身が獄中のガーネットとビデオ通話している映像もあった。その背景には、あろうことかコカインの塊がはっきりと映り込んでいた。

 他の組織メンバーの携帯電話からも、麻薬で稼いだ金を自慢するラップ、ヘロインやケタミンの隠し場所、そして札束を見せびらかす動画などが続々と発見された。彼らは自分たちの犯罪行為を得意げに記録していたのだ。

 これらの証拠を基に、警察はメンバーの自宅を家宅捜索。大量の薬物、現金、そして組織の繋がりを示す携帯電話を押収し、ネットワークの全貌を解明した。

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画像は「The Sun」より

組織壊滅、そして警察のユーモア

 この麻薬組織は、イギリス北西部のブラックプールを中心に、2023年2月から2024年7月にかけて、ヘロイン、クラックコカイン、大麻、ケタミンといった麻薬を密売していた。

 最終的に、リーダーのガーネットには禁錮19年6カ月、恋人のヒルトンには禁錮12年が言い渡され、組織のメンバー15人全員に下された刑期は、合計で103年以上にものぼった。

 事件解決後、地元警察はSNSでユーモアたっぷりにこうコメントしている。

「あなたのペットの一番の特技は何ですか?おすわり?お手?それとも、おしゃべり?ある麻薬売人のオウムは『2つで25』と言うことを覚えました。警察がドアをノックしに来た時に、オウムに叫んでほしくない言葉ですよね!」

 まさかの“証人”となったおしゃべりオウムのマンゴー。彼のお手柄(?)によって、巨大な麻薬組織はあっけなく崩壊したのだった。

参考:The Sun、ほか

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