マドゥロ大統領捕獲作戦に使用された極秘兵器「レイス」の姿が捉えられる、エリア51との繋がりも

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が麻薬容疑でニューヨークの法廷に向かう中、彼の捕獲作戦において重要な役割を果たしたとされる米軍の極秘ドローンの映像が初めて明らかになった。オンライン上で共有された動画には、1月3日の急襲作戦の後、プエルトリコの基地に着陸する米空軍のRQ-170センチネルの姿が映し出されている。
「カンダハールの野獣」再び? 極秘偵察の裏側
RQ-170センチネルは、軍関係者の間で「レイス(Wraith)」の俗称でも知られるステルス無人偵察機だ。この機体はミサイルなどの武装を持たず、高高度からのステルス偵察や電子情報の収集を専門とする。今回の作戦でも、直接的な攻撃ではなく、マドゥロ大統領夫妻の逮捕に向けた「作戦環境の構築」という極めて重要な役割を担っていたと見られる。
米空軍は2009年にアフガニスタンでの任務を認めて以来、その存在を公にしているが、運用開始から約20年が経過した今もなお、その詳細は厚いベールに包まれている。ニューヨーク・タイムズ紙によると、CIAは数ヶ月前からステルスドローンをベネズエラ上空に配備し、マドゥロ大統領の動きを静かに追跡していたという。
軍事アナリストたちは、RQ-170の役割を、2011年のオサマ・ビン・ラディン殺害作戦に先立つ長期的な極秘監視活動と同様のものだと推測している。もっとも、ビン・ラディン作戦への関与については米政府が公式に認めたわけではなく、あくまで状況証拠に基づく分析に過ぎない。しかし、そのステルス性能と偵察能力の高さから、特殊作戦の「目と耳」として重宝されていることは間違いないだろう。

エリア51との繋がりと高度な監視能力
ロッキード・マーティンの極秘開発部門「スカンク・ワークス」によって設計されたRQ-170は、敵対的な領域内での高価値ターゲットの監視や特殊作戦部隊へのリアルタイム情報提供に特化している。生産数や現役機数は完全非公開だが、衛星写真や目撃情報などから約20〜30機が運用されているとの見方が有力だ。
その主要な拠点はネバダ州のクリーチ空軍基地と考えられている。この基地は、無人機の開発や試験を行うあの「エリア51」から100マイル(約160km)以内という至近距離に位置しており、「エリア51で生まれ、クリーチで実戦運用されている」という関係性が窺える。
また、2011年にイランで機体がほぼ無傷で鹵獲されるという事件が発生して以降、その運用はより慎重かつ秘匿性が高められ、電子戦との連携も強化されたと考えられている。新型機の噂も絶えない中、あえてRQ-170が投入された背景には、豊富な実戦データに裏打ちされた高い信頼性があるのかもしれない。

サイバー攻撃との連携による「暗闇」の作戦
今回の作戦「アブソリュート・リゾルブ」では、物理的な兵器だけでなく、サイバー戦力も重要な役割を果たしたようだ。軍事技術の専門家によると、米国のサイバー部隊が攻撃開始と同時にターゲット周辺を停電させたと見られている。実際、カラカスにあるベネズエラ最大の軍事施設フエルテ・ティウナ周辺では大規模な停電が発生した。
トランプ大統領も作戦後の発言で、「我々が持つある専門知識のおかげで、カラカスの灯りはほとんど消えていた。暗闇であり、そして致命的だった」と、サイバー攻撃によるブラックアウトを示唆している。RQ-170自体が停電を引き起こしたわけではないが、「暗闇を作る」サイバー部隊と、「暗闇でも見える」RQ-170の連携が、独裁者の捕獲という劇的な結末をもたらしたのである。
任務を終えた「レイス」は、再び深い闇の中へと姿を消していく。次にその姿が現れるのは、世界のどこかで、また歴史が動く瞬間なのかもしれない。
参考:Daily Mail Online、Wikipedia、Air Force、ほか
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2024.10.02 20:00心霊マドゥロ大統領捕獲作戦に使用された極秘兵器「レイス」の姿が捉えられる、エリア51との繋がりものページです。ベネズエラ、大統領などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで