死者490人以上… 政府が隠蔽し続ける「エリア51」放射能汚染の実態

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 極秘の軍事施設で任務に就いていた退役軍人たちは当時、“見えない敵”の被害に遭い今も苦しんでいる――。

■「エリア51」の元軍人たちに深刻な健康被害

 疑惑の宝庫である「エリア51」がある米ネバダ州の機密指定施設、ネリス試験訓練場(NTTR)の元軍人らは、勤務務期間中に“見えない敵”による健康被害によって今も疾患を抱えていると訴えている。その“見えない敵”とは放射能だ。

 彼らの主張は、NTTRが1970年代に、その地域で何年にもわたる核実験により放射能汚染されていた土地に建設されたという暴露に続いて行われたものである。

 米国エネルギー研究開発局の1975年の報告書では、この地域に有毒化学物質が存在することを認めていたが、作業の停止は「国家の利益に反する」とし、「コストは、得られる利益に対して小さく妥当」だと言及している。

 英紙「Daily Mail」によると、1983年から1987年までNTTRで勤務していた元空軍軍曹のデビッド・クレテ氏は、この秘密施設に配属されて以来、490人以上の同僚が重病で亡くなったと語る。

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画像は「Daily Mail Online」より

 生き残った退役軍人がNTTRで放射線にさらされたことを証明できないため、アメリカ合衆国退役軍人省は彼らの医療費の負担を拒否した。彼らの任務は極秘だったため、その活動記録の一部は伏せられたままなのだ。

「私は脳萎縮症です。脳の左側が縮んで死につつあります。それほどひどい状態ではありません。私は健康な方です」と、クレテ氏は4月、NTTRの退役軍人を支援する法案の成立を目指してロビー活動を行いながら、米下院退役軍人問題委員会で語った。

 クレテ氏は同じ部隊に所属していた者の平均死亡年齢は65歳で、死亡した最年少の空軍兵はわずか33歳だったと説明し、退役後の同僚の空軍兵士のほとんどが複数の腫瘍を発症していたことを明らかにするとともに、放射線の影響が彼らの家族にも及んでいることを議員らに語った。

「私の妻は3回流産しました。一緒に働いていた男性の1人の妻は7回流産しました。私の子供4人は全員、先天性欠損症や重大な健康問題を抱えて生まれました。彼らのせいではありません。私のせいだと言っているわけではありませんが、それを家に持ち帰ったのです。低線量、長期にわたる電離放射線被曝によって、私のDNAは永久に変化してしまったのです」(クレテ氏)

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画像はUnsplashMichael Herrenより

 4月8日にワシントンに招待されたクレテ氏とNTTRのほかの退役軍人たちは、機密プロジェクトに関わっていない勤労者に適用されるのと同じ医療規則が自分たちにも適用されるよう求めた。

 現在、議会にはNTTRでの軍事機密作業によって影響を受けた退役軍人に医療救済を提供する保護法と、「忘れられた退役軍人法」という2つの法案が提出されている。クレテ氏をはじめとする健康被害を抱える人々に一刻も早く医療補償が支給されてほしいものである。

参考:「Daily Mail」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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