米軍の極秘司令基地「サイトY」の真実 – マリリン・モンロー怪死、宇宙人、エリア51… すべての謎が1つに繋がる?

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 55年前の名作映画に登場する米軍の極秘司令基地“サイトY”とは? この件には悲劇の大女優、マリリン・モンローも関係してくる大がかりな陰謀が横たわっている可能性があるというから驚きだ。

■マリリン・モンローは“エリア51”の秘密を知っていた!?

 2013年に公開されたCIA機密文書によって、その存在が確認された“エリア51”だが、逆に言えばそれまでの長い間、公には存在しない施設であったことになる。

 1960年代から本格化したUFO研究のムーブメント以降、徐々に一般の人々にも知られるようになった“エリア51”だが、そもそもその疑惑の発端になった「ロズウェル事件」が起きたのは1947年のことだ。そう考えてみれば、実に長い間“エリア51”は秘密にされてきたのである。

 ロズウェル事件で墜落したエイリアンの遺体(あるいは生体)を収容したと目されている“エリア51”だが、ではどうして“エリア51”のような砂漠の秘密基地が、人々が抱くミステリアスな現象に関するイメージの中に登場することになったのか? この件に関して、1962年当時に奇妙な2つの出来事があったことを、オルタナティブ系メディア「Mysterious Universe」の記事が指摘している。

 1つは1962年に亡くなった女優、マリリン・モンローである。先日にトカナで紹介したが、モンローの死因は睡眠薬のオーバードースであると結論づけられているのだが、これが自殺なのかあるいは他殺(謀殺)なのかは今も議論が続いている。

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画像は「Wikipedia」より

 死の2週間前にモンローは電話で友人に「私はUFOの秘密を解き明かす大変な証拠を知っているわ」と話していたといわれ、また後年に明らかになった当時のCIA機密文書には「マリリン・モンローは危険な女である。国家を脅かす機密情報を知っている」と記されている。

 マリリン・モンローが知っていたという“国家を脅かす機密情報”とはUFOにまつわる情報だったということになるのだろうか。そしてそれは“エリア51”に関係しているのだろうか。

■大統領も知らない米軍の秘密基地“サイトY”とは?

 1962年に起こったもう1つの出来事は、後に映画化されたベストセラー小説『五月の七日間(Seven Days in May)』の出版である。

 1964年に公開された映画のほうも大ヒットした『五月の七日間』は、米ソ冷戦下のアメリカでソ連との間に核兵器廃絶協定を結ぼうと計画していた軟弱な政府に反発する米軍上層部が、極秘裏にクーデターを画策していたというストーリー設定である。

 当時の大スターが結集した豪華出演陣の本作は、クーデターの首謀者である米軍トップのジェイムス・スコット統合参謀本部議長(バート・ランカスター)が、政府の弱腰の対ソ外交に到底納得することができずに用意周到に策謀を張りめぐらせて軍事クーデターを画策。クーデター実行までの7日間を時系列に沿って描いた政治サスペンスドラマである。

 軍内部の密告者からクーデター計画があることを知らされたジョーダン・ライマン大統領(フレデリック・マーチ)は当初、その話を真に受けていなかったのだが、念のために大統領に近しいレイモンド・クラーク上院議員(エドモンド・オブライエン)に、クーデターの拠点となり司令部の役割を果たす秘密基地を探し出す任務を与える。

 コードネーム“サイトY”と名づけられたその秘密基地の存在にはクラーク議員も半信半疑だったのだが、偶然とも思える展開でテキサス州エルパソの郊外で、それまで完全にその存在が隠蔽されていたクーデターの拠点となる砂漠地帯の秘密基地“サイトY”を目撃することになる。まさに“エリア51”を彷彿とさせる砂漠の米軍基地が映画の中でも描かれているのだ。

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画像は「YouTube」より

 この後のストーリーは関係する人物の不可解な死が続き、疑惑が錯綜し、張りめぐらされた謀略が続々と明るみになりながら物語が急展開していき、ライマン大統領とスコット大将の最終決戦へとなだれ込んでいく。

『五月の七日間』予告編

■“エリア51”情報のリークがあったのか?

 マリリン・モンローの死と、この『五月の七日間』の出版が同じ1962年の出来事だったのは単なる偶然なのか?

「Mysterious Universe」で記事を執筆したニック・レッドファーン氏は、この時期に一部の著名人やジャーナリストに“エリア51”についての情報のリークがあった可能性を指摘している。このアメリカ国内に、完全に政府の管轄から外れた秘密の米軍施設が存在することが、俳優やジャーナリストなど社会的影響力のある一部の人々に非公式に伝えられたのではないかということだ。

 小説『五月の七日間』の共著者であるフレッチャー・ニーベル氏は、基本的に政府を信用しておらず、ほかの著作においてもさまざまな“陰謀論”を作中に登場させている。そしてまたニーベル氏は政府内の何人ものインサイダー情報提供者との接触があったという。“サイトY”の元ネタが“エリア51”についてのインサイダー情報であったかもしれないのだ。

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エリア51 By Contains modified Copernicus Sentinel data 2022, Attribution, Link

 そして一方、マリリン・モンローが知り得たUFO情報もこの砂漠の秘密基地である“エリア51”についての情報だったのかもしれない。それまでは誰も意識することのなかった砂漠地帯の謎の秘密基地が、こうして1962年以降に徐々に人々の意識に入り込むことになったということだろうか。

 その存在は公認されることになったが、今なお数々の謎に包まれた“エリア51”に関する動向を今後も引き続きチェックしていきたい。

参考:「Mysterious Universe」、ほか

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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