“54体の呪いの人形”と暮らす女性「人形がアレクサをハッキングして勝手に音楽を流す」

アメリカで超常現象研究家として活動するティージさんの家には、特別な同居人たちがいる。それは、魂が宿るとされる54体の「呪いの人形」たちだ。彼女は過去5年間、こうしたいわくつきの品々を収集し、今では自宅の一室を彼らのために捧げている。しかし、この奇妙な共同生活は、時として予期せぬトラブルを引き起こすという。中でも最も厄介なのが、人形たちがAmazon アレクサを“ハッキング”することだという。
人形たちが守るべき奇妙なハウスルール
ティージさんは、家に新しい呪いの人形を迎える際、必ず守らせるべき「ハウスルール」を口頭で明確に伝えるという。
「私たちやペット、そして訪問者に危害を加えないこと」。これが、絶対的な第一のルールだ。さらに、「外に通じるドアや窓を開けないこと」も徹底させている。これは主に、ペットが外へ出てしまうのを防ぐためだという。
そして信じがたいことに、最近追加されたルールがある。「音楽やテレビを大音量で流さないこと」。
「ある日、家に帰ると、通りまで聞こえるほどの大音量で映画が再生されていたんです。すぐに止めさせなければなりませんでした」と、彼女はその経験を語る。
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アレクサが勝手にクイーンを再生、犯人は…
彼女のお気に入りの思い出の一つは、TikTokの撮影中に起きたポルターガイスト現象だ。「撮影を終えて、ライブ配信を切ろうとしたちょうどその時、階下のアレクサから突然音楽が鳴り響いたんです」
彼女が確認しに行くと、案の定、スピーカーからはロックバンド・クイーンの曲が流れていた。そして、それは彼女のコレクションの中でも特にお気に入りの、呪われたテディベア「ジェレマイア」が一番好きなバンドだったのだ。
「良い霊」だけを集める理由
ティージさんが超常現象に魅了されたのは、6歳の頃の劇的な体験がきっかけだ。当時、彼女と家族は「オビュラス」という、周囲のエネルギーを言葉に変換するという装置を使ってゴーストハントをしていた。
「突然、オビュラスが『早く、そこからどけ』と表示したんです。私たちはすぐにその場を離れました」
その直後、一台の車が猛スピードで角を曲がってきたという。「もし動いていなかったら、私たちは轢かれていたかもしれません。その時、霊が私たちを助けようとしてくれたのだと感じました」
この体験が、彼女が「ポジティブなエネルギーを持つ霊」にこだわる理由だ。彼女は、アンティークショップやリサイクルショップで霊の気配を感じても、その人形を購入することはない。その霊が悪意を持っている可能性を排除できないからだ。「自宅は私の安全な場所。私や家族に危害や混乱をもたらす可能性のある霊を、家に招き入れるリスクは冒せません」

敬意を払えば彼らも敬意を払う
ティージさんは、人形に宿る霊たちと敬意をもって接することで、良好な関係を築いているという。「彼らの多くは、コミュニケーションをとり、認められたいという純粋な欲求を持っています。私たちが敬意を払えば、彼らも同じように返してくれます」
彼女の家で起こる心霊現象のほとんどは、遊び心に満ちたもので、時には彼女を笑わせるためのものさえあるという。
54体の呪いの人形と暮らす、世にも奇妙な日常。それは、恐怖とユーモアが同居する、もう一つの家族の形なのかもしれない。
参考:Daily Star、ほか
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2024.10.02 20:00心霊“54体の呪いの人形”と暮らす女性「人形がアレクサをハッキングして勝手に音楽を流す」のページです。呪いの人形、呪物などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで