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全日本プロレス・安齊勇馬、初の映画主演はアクションホラー!なのに「ホラーが苦手」だった?【『傀/KAI』制作発表会レポ】

2026年秋、群馬県安中市を舞台に撮影が始まる長編映画『傀(かい)/KAI』。全日本プロレスのリングで暴れる安齊勇馬が映画初主演を務める、アクションホラーコメディだ。プロレスラーが里山の邪神と殴り合う——字面だけでもう面白い。ところが、7月31日に開かれた制作発表会で判明したのは、その主演・安齊勇馬が「ホラーが大の苦手」という、まさかの事実だった。
そんな“ホラー苦手”な男を主演に迎え、本作を立ち上げたのが、“とんでもない経歴”を持つ監督だった。まずは、その人物から紹介したい。
監督はハリウッド30年、エミー賞まで獲った造形師
メガホンを取るのは片桐裕司監督。高校卒業後すぐに渡米し、19歳から映画の特殊効果の世界へ飛び込んだ。1996年にはテレビシリーズ『X-FILE』のメイクアップで、栄誉あるエミー賞を受賞している。
その後、ハリウッドでも屈指の特殊効果スタジオ「スタン・ウィンストン・スタジオ」のメインアーティストに。スティーヴン・スピルバーグやギレルモ・デル・トロといった名だたる監督から声がかかり、参加作を並べれば『ジュラシック・パークIII』『宇宙戦争』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ハンガー・ゲーム』『パシフィック・リム』『ヘルボーイ』『キャプテン・マーベル』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』……と、誰もが一度は観ているタイトルばかりが続く。キャラクターデザイン・造形の、世界的な第一人者である。
発表会では、こんな逸話も飛び出した。あまりに有名なスタジオだったため、片桐監督の仕事場に、かのマイケル・ジャクソンがお忍びで見学に来たこともあるのだという。
そんな造形師が、監督・脚本・製作を兼ねて本気で作るのが本作だ。しかも、片桐監督にとって初めて“日本”を舞台にした作品となる。

落ちぶれた若者×里山の怪異——物語の輪郭
舞台は、古民家や祠、峠道が点在する日本の里山。物語の主人公は、大事な試合に敗れて落ちぶれた若者だ。過去から逃げるように田舎へ引っ込んだ彼を待っていたのは、村に渦巻く怪奇現象だった。何かに取り憑かれ、恐ろしい目に遭いながら——最後は元凶を倒すことで成長していく。恐怖と笑い、そして本物のアクションが同居するエンタメである。ヒロインは、そんな主人公を追いかけ、喝を入れる役どころだという。
恐怖に笑いを混ぜたのには、監督のはっきりした趣味がある。片桐監督は『死霊のはらわた2』『バタリアン』『ショーン・オブ・ザ・デッド』といったホラーコメディをこよなく愛しており、「怖いのに笑える、あのエンタメの詰まり方が本当に好き」なのだそう。ストレートなホラーはすでに監督作を2本手がけており、「融合させたら面白い」と、本作でアクションとコメディを掛け合わせた。
クリーチャーはもちろん片桐監督自らが造形する。見た目の怖さだけでなく「どこで、どう写すか」まで含めて設計するのが本業の流儀。「今までと被らない、個性のあるもの」を用意しているそうで、発表会では「ババアとジジイが、いっぱい出てきます」と、思わせぶりに笑わせた。
撮影は11月クランクインを予定。ロケ地には、脚本を手がけるBlitaro氏と主演・安齊勇馬、二人の地元でもある群馬県安中市が選ばれた。碓氷製糸工場、妙義山、眼鏡橋など、この土地ならではのロケーションが並ぶ。市も全面協力の構えで、監督いわく「ものすごくノリに乗っている作品」だ。
なお、本作のプロデューサーはTOCANA顧問の“ばけたん社長”。ご存知おばけ探知機「ばけたん」の生みの親で、オカルト面の監修も担う。今回TOCANAが制作発表会に足を運んだのも、そうした縁あってのことだ。
そして発表会当日——主演コンビ、まさかのホラー苦手


登壇したのは、片桐監督、主演・安齊勇馬、そしてヒロインに抜擢された舞沢萌愛未。会場には、これから始まる規格外の企画への期待が満ちていた……のだが。
じつは挨拶の時点で、安齊はすでに不穏なことを口にしていた。「アクションはなんとかなると思うのですが、ホラーの部分は、今から心配な部分がたくさんあります」——。
そして質疑応答。オカルトメディアとしては、これを聞かずにはいられない。「ホラーの撮影現場では、不可解なことが起きるとも聞くが、大丈夫か」——TOCANAがそう尋ねると、二人の“苦手”が一気に噴き出した。
まずは安齊。主演でありながらホラー全般が本当に苦手で、お化け屋敷にすら入れないタイプなのだと明かす。「撮影現場でそういうことが起こりやすい、なんて話は……もう、知りたくなかったです。何も知らない状態でいたかった(笑)」と苦笑い。
続く舞沢も「私も、あまり得意ではなくて」。なんと、片桐監督作のホラー映画を観るのに、2日もかかったのだという。ビビり散らかしながら、少しずつ再生していたわけだ。それでも「神社の御朱印巡りが好きなので、守られているかな、と」。怖がりながらも、その恐怖を役を演じる糧にしたい、と前を向いた。
意外だったのは、その舞沢がオーディションでは容赦のないパンチを繰り出していたこと。殴るシーンで、監督が用意した相手役を「他の子は遠慮気味だったのに、何の遠慮もなく殴っていた」と、監督も舌を巻くほど。怖がりでいて、いざとなれば本気の一撃を放つ——ヒロインにふさわしい振り幅だ。
この流れに、片桐監督のツッコミが炸裂する。「主演、間違えたかもしれない(笑)」。だが安齊も負けじと「アクションは、抜群ですから」と胸を張った——。
苦手だからこそ、“本物”が撮れる?
とはいえ、考えようによっては、これほど心強いキャスティングもない。作り物のクリーチャーに本気で怯えられる二人なら、スクリーンに映る恐怖は、きっと本物のはずだ。
安齊自身も、この初主演を大きなチャンスと捉えている。ドウェイン・ジョンソンのようなプロレスラー出身の世界的スターを引き合いに、「それが今、日本で可能なのは、僕だけなんじゃないか」と、貪欲な言葉も口にした。オファーには即答だったという。「呪われるよ」と茶々を入れられても、「呪われて主演なら、次が来ると思うので、全力で頑張ります」と笑ってみせた。
ハリウッド仕込みの造形、リングで鍛え抜いた身体、そして隠しきれない怖がり——この座組が、どんな化学反応を起こすのか。撮影は今秋スタート予定。プロレスラーが邪神に挑む新感覚のアクションホラーコメディ『傀/KAI』、続報を楽しみに待ちたい。

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2024.10.02 20:00心霊全日本プロレス・安齊勇馬、初の映画主演はアクションホラー!なのに「ホラーが苦手」だった?【『傀/KAI』制作発表会レポ】のページです。ホラー映画などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
