線路を“スカートと足だけの幽霊”が! 熊本・豊肥本線、事故多発の踏切の謎【鉄道怪談】
※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。

■豊肥本線 下半身女霊と事故多発踏切
熊本県には阿蘇方面から熊本駅まで走る、豊肥本線という古い路線がある。豊後から肥後までの間という意味で名づけられた路線で、そのやや中央に位置する竜田口駅の近くの線路は、昔から事故が絶えないといわれていた。そこは斜めから入るようなかたちの踏切で、マニュアル車が主流だった時代は初心者が線路内で曲がり切れず立ち往生したりエンストしたりすることがあり、無残にも列車に轢かれることも多かったという。あまりに事故が多いので、この場所に立体交差の高架道路を作ったところ事故は減ったが、今もその道の下の線路には、事故で亡くなった幽霊が出るという。
ある夏の夜更けのこと。線路の横に隣接するように走る道で、青年4人が線路を歩く幽霊を見たそうだ。そこで筆者は現場に向かい、その跡地と今も走る豊肥線の2両車両を確認してみた。豊肥線は市民の足にもなっており、九州東海大学や附属高校も駅の近くにあるため、時間帯によっては超満員電車となる。また、竜田口駅は時間帯によっては駅員が不在で無人化するのだが、これは昔からのようだ。
話を聞かせてくれたのは、熊本市内に在住の荻野さん(68歳)。竜田口駅の隣、武蔵塚駅のすぐそばの喫茶店「カランセ」で催されている怪奇現象を語る会でのことだった。カランセで荻野さんは興奮した様子で語り始めた。
「あれは免許ば取り立てのことだったたい。蒸すごたる暑かときばいた。4人で横の道ば通りよるときに、そん足ば見た。4人とも全員で見たけん、間違いはなか。あらあ、女だった。スカートば履いとったけんね」。訳するとこうである。「とても蒸し暑い夜に、豊肥線の竜田口駅近くの事故の多い踏切そばの線路で、スカートと足だけの幽霊を見た。しかも友人4人とも、乗車していた車の中からしっかりと見た」。
そして口々にその奇怪な踏切で起こったことを話し始めた。「そればいうなら俺はそこの踏切で渡った瞬間に、エンストしたけん、立ち往生したばい。カンカンカンて遮断機は降り始むっけん、あいた、どぎゃんしたらよかろかち、あわくったばい! エンストなんかする車じゃなかとですよ! マニュアル車じゃのうて、オートマだったけんですね!」

■事故は怨念の仕業なのか?
その踏切事故は、どうやら多くの人にとっては「過失事故」ではく「怪奇事件」のようであった。警察の現場検証でも首をかしげることが多かったと県警OBも話す。
「なんで、こんなとこで止まっただろうか、突っ込んだだろうかっていう事件は多かったですよ。高架になってかなり減りましたけどね、横の道沿いで何か見たのか知らんですけど、追突したりね。側道での事故は多発していましたよ」
道路と入り組んだ形の踏切が多いのも特徴といえる豊肥線。三角地帯や墓地など、土地としてあまりいい場所に線路が置かれないのは、そこに怨念があるからという見方もできるだろう。
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