1925年に発明された「集中力を極限まで高めるヘルメット」が狂気すぎる

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画像は「IFLScience」より

 集中力が続かず、やるべきことを先延ばしにしてしまう——そんな悩みは現代に限った話ではないようだ。

 1925年、雑誌『Science and Invention』の表紙を飾ったある発明品が、今再び注目を集めている。その名は「アイソレーター(The Isolator)」。まるでSF映画に登場する潜水服のヘルメットのような、異様な見た目の装置である。

 この発明品の目的はただ一つ、着用者を外界から完全に遮断し、仕事や執筆に没頭させることだ。記事によれば、最初の試作品は木製で、内側と外側にコルクを張り、さらにフェルトで覆われていたという。目と口の部分には工夫が凝らされ、特に口元の遮音壁によって、外部の音を約75%カットすることに成功したとされる。

窒息のリスクと隣り合わせの集中力

 改良版では、ヘルメット内部に空気層を設けることで、遮音率を90〜95%まで高めることに成功した。しかし、ここで新たな問題が発生する。密閉された「脳のサウナ」のような空間で15分も作業すると、着用者が強烈な眠気に襲われてしまったのだ。

「これでは思考の妨げになる」と考えた発明者は、なんとヘルメットに小さな酸素タンクを接続するという解決策を導入した。「これにより呼吸が促進され、被験者はかなり活発になる」と記事には書かれている。しかし、現代の麻酔科医ダニエル・ファネル博士によれば、これは非常に危険なアイデアだという。

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画像は「IFLScience」より

「二酸化炭素を排出するための十分な換気システムがなければ、吐き出した二酸化炭素を再び吸い込むことになり、血中濃度が高まって死に至る危険性があります」と博士は指摘する。酸素ボンベをつなぐだけでは不十分で、30分ごとに新しいボンベが必要になるなど、コスト面でも非現実的だという。

視覚も聴覚も奪う「究極の遮断」

 アイソレーターの徹底ぶりは、聴覚の遮断だけにとどまらない。視覚的な誘惑も完全に排除されている。目の部分にあるガラス窓は黒く塗られ、わずかに2本の水平線が引かれているだけだ。これにより、着用者は手元の原稿用紙以外、何も見ることができなくなる「トンネル視」の状態になる。

 これなら、目の前でどんな誘惑があろうとも、あるいは周囲でどんな騒ぎが起きようとも、着用者は自身の世界に没入せざるを得ない。まさに強制的な集中装置である。

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画像は「IFLScience」より

 現代の私たちは、集中するためにスマホの通知を切ったり、作業用BGMを流したりする。しかし、100年前の発明家は、もっと物理的で過激なアプローチを試みていたのだ。窒息のリスクを冒してまで集中したいかどうかは別として、その情熱だけは認めざるを得ないだろう。

参考:IFLScience、ほか

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